平成25年度 研究成果報告会開催記録
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太田勝敏 (豊田都市交通研究所 副理事長兼所長) 皆さん、こんにちは。 ちょうど気候の変わり目でしょうか、大変蒸し暑い中、たくさんの皆様にお集まりいただきましてありがとうございます。 私どもの研究所は公益財団法人化されて4年目となり、新しい仕組みの下、皆様のご支援を得て、より意味のある研究を進めたいということで続けさせていただいております。 先月6月には「ITS情報センター」の委託業務 が終了し、市役所の近くの「とよたエコフルタウン」のすぐ隣に移転しました。市役所の元城庁舎西棟4階です。従来よりもっと広く、会議室等もございます。心機一転、またいろいろな研究活動に取り組む、そんな状況になっております。 いずれにしましても、皆様方の温かいご支援のおかげで現在も続けられているということですので、改めて感謝申し上げます。 今日は理事長の太田市長は公用で来られませんので、副理事長兼所長の私からご挨拶をさせていただきます。 毎年恒例となっていますが、私どもの研究所の研究所員が続けております「交通まちづくり」の研究の中から、特に市民にとって身近なテーマで研究成果の一部を発表させていただきます。また皆さんか らのご批判あるいはご意見をよろしくお願いいた します。 私どもの研究については、後ほど安藤研究部長から詳しい説明がございますが、地方都市の問題を現場に立って解決していくというスタンスで、豊田市が交通モデル都市として実施される先駆的な仕事を支援することを目的の1つとしています。今日たまたまおいでいただいています鈴木公平前市長にも大変お世話になりながら研究を続けてきたという経緯もございます。 その中から今日は、公共交通の分野からバスの効率的運営についての研究、交通安全の分野から面的速度マネジメント、ゾーン30の試みについての研究、安全な自転車利用に関する研究、以上3点、豊田市に直接関連するような話題を紹介させていただきます。いずれも豊田市のケースを参照しながら調査を進めてきたものです。少し長い時間になりますが、よろしくお願いします。 せっかくの機会ですので、私のほうで一言つけ加えるとすれば、今日は地元の問題を中心にお話ししますが、世界全体では都市問題、都市交通問題に新しい波が来ていて、今はちょうど潮目にあるということです。 その1つは、車両あるいは交通具に関する技術革新です。自動車も20世紀は事故が多く、汚染物質開催挨拶 ― 2 ―

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