平成25年度 研究成果報告会開催記録
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イクル、エコ通勤です。地方都市はどうしても朝夕のピーク時間に渋滞が発生しますので、その対策としてエコ通勤の取り組みを進めています。 我が研究所でも、平成18年から自転車についていろいろ研究してきています。この中には豊田市から受託でいただいた研究事業もあります。まちづくりの整備計画関係は「空間」に、自転車の共同利用は「仕組み」に分類できる研究です。そして昨年度は「自転車の交通安全に関する調査」を行いました。これは「利用者」に分類できると思います。 8ⅡⅡ.自転車の安全に関する意識調査.自転車の安全に関する意識調査調査平成24年10月;豊田市駅周辺;主に通勤者配布・回収配布数:1,035回収数:222(回収率:21%)調査項目・走行位置と自転車利用時の速度感・走行ルールの認識状況、安全意識・ヒヤリ・事故の経験と箇所・保険制度の認識と加入状況12215881931495825120%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%性別年齢男性:122女性:8810代1530代3140代4950代5860代2520代1970代12「自転車の交通安全に関する調査」は、昨年10月、豊田市駅周辺で自転車を利用されている方を対象に行いました。1,035票配布して222票を回収しています。男性の方が60%とやや多く、主に通勤者と思われる方に手渡しで配布したので、30代から50代の回答が多くなっています。 この調査結果を踏まえながら、事故地点とヒヤリ箇所の現状についてご報告申し上げます。 05101520253005001,0001,5002,0002,5003,0001415161718192021222324死亡(件)全事故(件)年豊田市内の事故件数死亡事故死亡事故(自転車)全事故全事故(自転車)10ⅢⅢ.豊田市における自転車事故の現状.豊田市における自転車事故の現状•自転車事故は横ばい傾向•死亡事故(自転車)はHが最多まず、豊田市における自転車事故の現状です。 このグラフは平成14年から24年までの豊田市内の事故件数を示したものです。左側の縦軸は全事故件数の数値を示しており、緑の折れ線が全事故件数、紫の折れ線が自転車の事故件数の推移です。右側の縦軸は死亡事故件数の数値を示しており、赤色が全死亡事故件数、青色が自転車の死亡事故件数の推移です。 全体的に事故件数は減少傾向にありますが、自転車事故件数はほぼ横ばいで、年間300件から500件となっています。自転車死亡事故はおおむね10%程度ですが、平成23年度は今までにないぐらい多発しています。 11◆道路種別国道・県道:84件市道・その他:189件図:中心駅周辺の自転車事故地点(H20~H23 )ⅢⅢ.豊田市における自転車事故の現状(駅周辺).豊田市における自転車事故の現状(駅周辺)◆交差点小坂町10丁目:8件挙母町1丁目:6件喜多町5丁目:6件信号なし交差点:198件『生活道路→幹線道路』出合頭事故が最も多い(件中件(%))こちらは今回アンケート調査を行った豊田市駅周辺、駅から半径1キロぐらいの範囲で、平成20年から平成23年に自転車事故の起きた地点を整理したものです。 まず、どういった道路で起きているかという道路種別で見ますと、国道・県道が84件、市道・その他が189件ということで、細街路、細い道での事故が圧倒的に多くなっています。 次に、どの交差点で起きているかというところに着目しますと、小坂町10丁目で8件、挙母町1丁目と喜多町5丁目が6件ずつ、この3つの交差点での発生件数が特に多かったのですが、それ以外の信号がない交差点でもかなり起きています。 事故の種類を見てみますと、狭い生活道路から幹線道路に出るときの出合い頭事故が最も多く、273件の43%を占めました。全国的にこういう傾向があります。 ― 36 ―
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