平成25年度 研究成果報告会開催記録
41/64
河野様、よろしくお願いいたします。 河野:改めまして、こんにちは。ITSプラットフォーム21の河野です。三村さん、ご苦労さまでした。 130705(YK)1.自己紹介交通政策の“Watcher”2.コメント1)地区の特色2)合意形成とProducer自治会、地域委員会・・・・3.KPI1) “打ち手”の評価2) Buchanan Report交通のシーン、エリア、交通手段・・ まず、ITSプラットフォーム21の自己紹介をさせていただきます。ITSプラットフォーム21のもともとの志はもう少し高かったのですが、今、行っているのは交通政策のウォッチです。世界中、内外問わず、とりわけ道路交通に関する政策の動向については結構まじめにフォローしているつもりです。ゾーン30についても、ヨーロッパが主ですが、実施されているのを現地調査したり、ヒアリングしたりしています。そういうことで幅広く浅く調査していますが、研究者ではありませんので、的確なコメントはできませんが、印象的な話を中心に2、3申し上げたいと思います。 コメントの1点目は、地区の特色です。 三村さんはこの問題を長い間おやりになっていて、元城地区についても交通安全の観点からいろいろ分析されています。時間の都合もあって言及されていないのでしょうが、交通混入の状況や過去に行われたヒヤリハットの分析も踏まえ、実態に基づいてゾーン30が導入されていることに言及してほしかったと思います。そうしますと、今回の各打ち手(対策)の評価が交通安全対策にどういうふうに関係してくるかが分かるはずです。これは非常に難しくて、自分もできませんが、そういう視点でやっていただくと説得力がさらに増しただろうという気がします。 コメントの2点目は、合意形成とプロデューサーです。 ゾーン30は道路管理者と公安委員会と住民参加の3本柱です。住民参加の重要性については長い間指摘されていますが、一番難しいところです。先ほどの提言3にも入っていましたが、どういう仕組みでやっていくかという点です。形の上や文章で産学官連携、産学民連携というのは簡単ですが、私もNPOを長い間やっていますが、一番難しいところです。 豊田市には地域会議がありますので、そういうところに下ろして議論をすることも1つだと思いますが、これも簡単ではありません。地域会議の所管と交通安全の所管は恐らく違いますから、どういうふうにマージするか、微妙な話があるだろうと思います。 今回豊田市さんのホームページを拝見しましたら、地域会議の「わくわく事業」というのがありました。ただ、その中に交通安全が入っているかというと、ほとんど入っていません。ちょっと色合いが違う気もしますが、そういう形で連携するような仕組みづくりが必要かと思います。 その絡みで言いますと、先ほど安藤さんの話にもありましたが、三村さんが事務局を務めている「まちべん」はすごい試みだと思っています。どれだけ活性化しているか、市民がどれだけ集まっているかという点では微妙なところもありますが、この試みを毎月継続できていることは画期的だと思います。地域会議も巻き込んで、そこに出てきてもらうようにして、そういう場で議論できるようになれば、物語や枕詞の市民参加ではなく、本当に一味違う形になると思います。これはコメントというか、期待です。私も企画委員の端くれですので、第三者的な言い方では気が引けますが、お手伝いできればと思っています。 その絡みで、豊田市さんに今、社会活動推進課があるかどうか分かりませんが、「つなぎすと」を育成しようという試みがありました。要は、市民と行政をつなぐ手だれをつくっていこうということです。それが理想的にいったら、プロデューサーになります。プロデューサーは知識もあって、人が大好― 32 ―
元のページ
../index.html#41