平成25年度 研究成果報告会開催記録
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齢の方は「そのとおり」と回答される比率がかなり高くなっていますので、高齢の方の注意を喚起させるという点においてより効果があったと読み取れます。 15※それぞれの対策について「総合的に考えて良い対策だと思う」と伺った回答の結果総合評価(それぞれの対策について「総合的に考えて良い対策だと思う」と伺った回答の結果) 最後、総合評価です。こういった対策が「総合的に考えてよい対策だったかどうか」ということです。多くの方から「そのとおり」「どちらかといえばそのとおり」という回答をいただいていますので、今回導入した対策3種類、どれも住民の大半の方にいい対策だったと評価いただいているということです。 16新たな対策に対する導入意向 続きまして、新たな対策に対する導入意向の結果です。こういった対策に加えて新たな対策を導入してほしいか否か、もっと対策を実施してほしいか、特に必要ないと感じているかどうかを伺ったところ、「積極的に導入していくべき」「導入していくべき」と回答された方が6割以上だったことから、大半の方がこの地域においてさらに積極的に対策を実施してほしいと考えていらっしゃることが分かります。 17ゾーン30対策への関与希望時期 加えて、ゾーン30対策への関与希望時期についてです。今回は行政主導で対策の地域や内容を決定してから、住民の皆様の合意を得ていきましたが、地域の皆様にお伺いしますと、「地域決定の前段階から」関与していきたいとか、「地域決定後の段階から」、対策案を決めていく段階から関与していきたいと回答されている方が7割ぐらいいらっしゃいました。特に高齢の方に比べて中年、若年の方のほうがそういった傾向が強いようです。若い方々のご意見を踏まえるという意味でも、できるだけ早い段階から住民の皆様に関与いただけるような仕組みを準備していくことが重要ではないかと考えます。 18地域住民からみた評価まとめ(1)ゾーン30の評価・ゾーン30を認知していた回答者は半数程度にすぎず、過半数がその存在を認知していなかった。そのためゾーン30整備後の安全面、景観面での居住地域の変化について多くの回答者が「どちらともいえない」「わからない」などの中立的立場での回答をしている傾向がみられた。・通過抑制効果と速度抑制効果は各対策間の効果意識に差がみられ、ハンプ+狭さく>ハンプ>出入口カラー舗装の順に効果が高いことがわかった。・いずれの対策も7~8割程度の回答者が総合的にみてよい対策と回答しており、今回のゾーン30で導入された各種対策の住民評価はいずれも高いことがわかった。・全般的に高齢者に対してより高い評価が得られてることがわかった。(2)ゾーン30対策推進やその方法に対する意見・住民、とくに若い世代はできるだけ早い段階から対策に対して意見を述べることが円滑な対策推進において重要であると認識していることがわかった。 地域住民から見た評価のまとめです。 まず、ゾーン30に対する評価についてです。ゾーン30を認知していた方が半数程度しかいらっしゃらなかったため、整備による安全性向上や景観への影響についてなかなか正確な評価が得られなかったように思います。 それぞれの対策の効果について見ていきますと、特にハンプ+狭さく、つまりハンプにポールをつけ― 30 ―

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