平成25年度 研究成果報告会開催記録
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方は「よくなったと思う」と回答されている比率が少し高くなっていますので、これから認知を高めていけば、高齢の方にはより評価をしていただける対策になるのではなかろうかと思います。 11ゾーン30整備による地域の景観 次に、ゾーン30整備による地域の景観についてです。結果は先ほどの安全性とほとんど同様です。多くの方が「どちらともいえない」「わからない」と回答されています。 12※フィッシャーの正確確率検定(自由度2、「そのとおり」と「どちらかといえばそのとおり」、「そうではない」と「どちらかといえばそうではない」を統合)***:1%有意、**:5%有意、*:10%有意通過抑制の効果(それぞれの対策について「走行をためらうようになった」と伺った回答の結果) 続きまして、各種対策の評価についての結果を説明いたします。 先ほどご説明しましたように、元城地区では出入り口部のカラー舗装と、ハンプと呼ばれる凸型舗装、さらにハンプの近くにラバーポールをつけて、少し狭くして、通りづらさを強調した対策、この3種類を行っています。それぞれの対策の効果について「そのとおり」「どちらかといえばそのとおり」「どちらかといえばそうではない」「そうではない」という選択肢で回答をいただいています。 まず、通過抑制の効果についてです。「走行をためらうようになったかどうか」を伺った結果ですが、出入り口カラー舗装、ハンプについては約2割から3割程度の方が「そのとおり」「どちらかといえばそのとおり」と回答される一方、ハンプにポールをつけた対策については4割から5割ぐらいの方が「そのとおり」「どちらかといえばそのとおり」と回答しています。ハンプにポールをつけた対策のほうが住民の方により通りたくないと思っていただける対策であったということです。 13※それぞれの対策について「速度を落とすようになった」と伺った回答の結果速度抑制の効果(それぞれの対策について「速度を落とすようになった」と伺った回答の結果) 次は、速度抑制の効果についてです。同様に「速度を落とすようになったかどうか」を伺っていますが、「そのとおり」「どちらかといえばそのとおり」という回答が、先ほどの通過に対する嫌悪感に比べてかなり増え、7割、8割となっています。これらの対策によって速度を落とすようになった方が多くいらっしゃったということです。 14※それぞれの対策について「注意するようになった」と伺った回答の結果注意喚起の効果(それぞれの対策について「注意するようになった」と伺った回答の結果) もう1つ、注意喚起の効果についてです。これらの対策によって「注意することになったか」というと、先ほどの速度抑制の効果と類似するような形で、「そのとおり」「どちらかといえばそのとおり」と回答された方が8割程度いらっしゃいます。特に高― 29 ―
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