平成25年度 研究成果報告会開催記録
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です。 では、地域の頑張りをどういうふうにしようか。評価はevaluateです。価値を外に出す。価値を見出すことがすごく重要だと思います。地域で走っているバスに対して「これはここでこんなにいいことをやっているよね」「他のところにはない、こんなことをやっているよね」というような評価も必要ではないでしょうか。これが1つ目の論点です。 2点目。先ほどもちらっと言われていましたが、結局どこでくくるんだろうかということです。今回は路線でくくられましたが、よくよく考えてみますと、公共交通はつながっているから公共交通なのです。おいでんバスを利用された方がその後、鉄道に乗るかもしれません。あるいは、地域バスに乗ってから、おいでんバスに乗るかもしれません。つながっていないと公共交通でずっと移動できないのです。ブツッブツッと効率性の低いところを切っていったら、結局つながらなくなります。つながらないということは使えないということですから、結局本体も弱っていきます。ネットワークとしてどういうくくりが大事だろうか。 それに、バスがあることによって外出機会が増大する、健康が増進する、何よりも地域に公共交通があることで、その地域にこれからも住み続けられる、そういった価値もあるかと思います。 多分、十分にお分かりだと思いますが、効率性の評価をされている中で、この辺をどういうふうに考えるかということが1つの論点となるかと思います。 山﨑:ありがとうございます。 いろんな分析をしていますが、豊田市の評価にしても今、行っている評価がすべてではないという位置づけです。評価方法もどんどん改善していこうということでやっていらっしゃいます。そんな中で我々が研究した成果を活用していただければと思っています。 先生のお話の中で1点だけ、地域の頑張りについてです。ここは評価の土俵に乗せていきたいと私どもも市も考えています。アンケート調査等も実施していますので、次回の評価でそういったところを使っていく予定です。 松本:今回の効率性の評価も含めて、地域の頑張りも評価できる仕組みをぜひご研究いただければと思います。期待しています。 ― 25 ―

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