平成25年度 研究成果報告会開催記録
15/64

ことに、この場でお礼を申し上げます。 トヨタ中央自動車学校さんはもともと高齢者運転講習のノウハウをお持ちで、そういったことも活かして頂き、大変ご協力をいただきました。 また、豊田市の実際のフィールドで行いましたので、豊田警察署の方々や一部愛知県警の方々にも相談に乗っていたき、ご協力をいただき、この場でお礼を申し上げます。 Integrated Safety豊田市社会実験これは、豊田市の死亡事故の発生状況です。平成20年から平成23 年に60 件の死亡事故があり、全国の傾向と同様に高齢ドライバーの方が第一当事者に、交差点事故も多くなっております。 Integrated Safety事故発生(交差点)分布、高齢者居住地分布、一旦停止交差点分布より選定。事故発生(交差点)分布高齢者居住地分布一旦停止交差点分布豊田市社会実験実験地域社会実験をする地域は、豊田都市交通研究所さんからいただいた過去に事故が起きた場所という貴重な情報を基に、高齢者の居住の地域や一時停止の交差点分布を重ね合わせて、末野原・竜神地区を選択しました。 Integrated Safety豊田市社会実験装置概要カメラで前方の一時停止交差点や赤信号を認識し、高い速度で一時交差点へ進入しそうになったり、赤信号の交差点へ間違って進入しそうになると、音と表示により注意喚起する。調査データ:前方映像、室内映像、走行速度、加速度(前後、左右)ブレーキ操作情報、ウィンカ信号、交差点までの距離情報(走行位置)交差点注意喚起装置交差点注意喚起装置高齢ドライバー運転行動調査(ドライブレコーダー)高齢ドライバー運転行動調査(ドライブレコーダー)これは、社会実験で用いた車に取り付けた装置を示しています。高齢ドライバーの運転行動は、前方映像、室内映像、走行速度といった情報を調査しました。交差点注意喚起装置はこのようなモニターをダッシュボードの上に設置し、十分減速せずに一時停止の交差点、赤信号の交差点に進入していくと、「ピピッ、一時停止です」もしくは「ピピッ、信号です」という注意喚起が出ます。 Integrated Safety走行距離:324km一時停止交差点通過回数:43.8回信号交差点通過回数:290.3回第1回データ(全部で4回調査以下は50名平均値)第1回データ(全部で4回調査以下は50名平均値)交差点で徐行が不十分な割合が大変高い(左右確認動作などの詳細分析は、実施中)交差点で徐行が不十分な割合が大変高い(左右確認動作などの詳細分析は、実施中)一時停止交差点付近で、速度を5k/m以下に落とさないドライバーが65.8%(1426/2168)一時停止交差点付近で、一時停止交差点付近で、速度を速度を5k/m5k/m以下に落とさない以下に落とさないドライバーがドライバーが65.8%65.8%((1426/21681426/2168))豊田市社会実験高齢ドライバー運転行動調査運転行動調査の速報を少し説明しますと、1カ月弱で1人平均300 キロぐらい。その間に一時停止の交差点を43 回ぐらい通過して、信号は300 回近く通行しています。 これはそのときのデータです。横軸は、交差点の手前20メートルぐらいから車速5キロ以下に落として走行している徐行時間を示しています。縦軸は頻度です。車速5キロ以下になかなか落とせないドライバーが約60%いました。十分に減速ができていないという問題が分かりました。 ― 10 ―

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る