平成23年度 研究成果報告会開催記録
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ものライフスタイル、生活の仕方をもう一度考える必要があるという警告だと思っています。あらゆることが技術一辺倒で、それに頼ってきたことに対して、もう一度反省しながら、その限界を見ながら、ソフトウェアと合わせて社会的に賢く使っていくことが求められています。 交通面で、賢い社会・賢く使う社会、まさにそれがITSです。特に、自動車についてインテリジェントに使う、知的に使うことは、その技術の限界を踏まえて、社会的に一番うまく工夫することです。これも非常に大きな研究テーマかなと今日また感じた次第です。 今日は、まず、トヨタ自動車の原さんから、低炭素社会に向けた取り組み、総合的な技術の取り組みを紹介していただきました。最後には、私どもの研究に対して野田先生と近藤さんにお話をいただきました。私どもの気づかないポイントを指摘していただいたと思います。 特に野田先生からは、土地利用といっているけれども、森林という一番大きな土地利用を忘れていないかというご指摘をいただきました。我々は土地利用モデルといっても、なんとなく都市における土地利用を前提にしてしまっています。そういう思い込みがあったようです。やはりこれからの土地利用を考える上では、やはり環境や災害リスクも含めたモデル分析、都市構造に対するモデル分析が必要かなと個人的に感じました。大変いいコメントをいただいたように思います。 私どもとしましては、この豊田という場所を1つのベースにして研究をさらに深めていきたいと思っています。これからもまた皆さんのご理解とご支援をお願いいたします。 今日は本当に長い間ありがとうございました。 45

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