平成23年度 研究成果報告会開催記録
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交通安全を優先すべきということで、地域住民の 方に理解を求めて排除するのであれば、自分たちの生活道路としても不便が出てきます。通勤の人にもかなりの不便を強い、自分も不便を受け入れていかざるを得ません。安全安心のまちづくりの観点からは、不便を受け入れる方向にいかざるを得ないのではないかと思われますが、自分の生活道路が他の方には通勤道路であることを踏まえ、通勤の面からどう考えるかを今後の研究課題として、ぜひ期待したいところです。 企業モビリティ・マネジメント推進組織の活動と運営課題主席研究員山﨑基浩 次に企業モビリティ・マネジメント(MM)の推進についてです。 山﨑さんの発表にもありましたように、ポイントは「自主的に」という点です。自ら交通を転換できるのかが一番大きいところです。 豊田市内M高校生の通学交通手段平成22年12月豊田高専調査 これは私どもの研究室で行いました豊田市内の高校生の通学手段です。これは意識量で、実際に測りもしました。ここに示されているのが自転車で、これが非常に多いですが、保護者による送迎もあり ます。 豊田市内M高校生の通学交通手段平成22年12月豊田高専調査 雨天時には、自転車が一気に自動車に移ります。自分の経験からすると、理解しがたいところですが、ここにご出席の皆さんのご家族に置き換えてみたら、どうでしょうか。自転車からバスへの移行はほとんどありません。 豊田市内K高校生の通学交通手段平成22年12月豊田高専調査 別の高校で見てみます。市内のK高校です。自転車です。晴れの日でありながら、2割の人が送迎です。朝、学校周辺にこれだけの車が集中しているということです。 豊田市内K高校生の通学交通手段平成22年12月豊田高専調査 39
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