平成23年度 研究成果報告会開催記録
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野田宏治 (豊田工業高等専門学校 教授) 豊田工業高等専門学校環境都市工学科野田宏治平成23年度TTRI 研究報告発表会 こんにちは。豊田高専環境都市工学科の野田宏治です。よろしくお願いいたします。 講評といってもなかなか難しいものですから、簡単にさせていただきます。 面的速度マネジメントの実現に向けた生活道路空間の市民受容性に関する研究主任研究員三村泰広 まず、面的速度マネジメントの実現に向けた生活道路空間についてです。 地域の方にアンケートに答えていただいたとの ことですが、生活道路と自分の通勤道路の違いはどこにあるのかと考えると、なかなか難しいものがあります。自分の周りの生活道路では速度抑制に理解が示せても、ある人の生活道路でありながら、自分にとっては通勤道路を走行するとき、その考え方が通用するのか、どこかで無理が出てくる可能性があるのではないかと思います。 道路住宅地道路住宅地道路と住宅地 日本は、一本の道路の周辺に住宅地が発展してきたという形態が多くあります。何とか街道の周辺に家が連なっているとか。下のようなものであれば、ほとんど通過交通を考える必要はありません。 市民はどのように考えるのか•地区住民の速度マネジメントに対する理解•地区内通過交通の排除か、共生か•地区住民の理解•ハード面を強めるのであれば、地区住民に不便を強いることになる⇒交通安全を優先•安全・安心のまちづくり 速度マネジメントに対して、自分の地域では理解できるが、他地域ではなかなか難しいという側面がある以上、自分たちの地域で通過交通を排除するか、それとも、共生するのかということを、自分の通勤道路のことも踏まえた上で、考えていく必要があります。 38
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