平成23年度 研究成果報告会開催記録
43/63

変化するかを見ていきたいということです。 23LUTモデルを用いた分析の視点(4)LUTモデルを用いた分析の視点(4)多核ネットワーク型都市構造の災害対応度の確認LUTによりシミュレートし、都市機能を集中した場合と分散した場合の利便性等を分析都市機能:集中都市機能:分散○集中投資→効率的対策実施×リダンダンシー(迂回路、サービス提供施設など補完性)○リダンダンシーを確保×普段の利便性を低下トレードオフ 4つ目の視点は、「多核ネットワーク型都市構造」の災害対応度の確認です。災害対応を考えたときに、都市機能を集中するか、分散するかという視点があるかと思います。都市機能を集中した場合ですと、集中的な投資ができますので、効率的な対策実施ができます。ただ、機能を集中してしまうので、災害等によって、その地区が大きなダメージを受けると、都市機能を果たせない、リダンダンシーの確保ができないということがあります。一方、分散した場合には、1つのところがダメージを受けても、他でそれを補完できるので、リダンダンシーは確保できますが、機能を分散させていることで、普段の利便性が低下してしまうことがあります。どちらか一方を選ぶのではなく、豊田市の状況を見ながら、モデルのシミュレーション等の結果を見ながら、集中と分散の度合いを検討していきたいというものです。 24LUTモデルを用いた分析の視点(5)LUTモデルを用いた分析の視点(5)社会資本維持費用面からより効率的な都市構造とは?生活環境・費用のバランスからより良い集約度合を探る集約度合(コンパクト度合)生活環境費用集約し過ぎると混雑により生活環境が低下集約すると維持費用は低下集約すると集約費用は増加0 最後、5つ目の視点は、これは社会資本の維持費用面から見たときに、よりよい都市構造とは?とい う話です。この絵は、横軸に集約度合い、コンパクト化度合い、縦軸には生活環境、下に費用をとっています。生活環境を見てみると、全く人が集まっていない状態から、人がある程度集まってくるところまでは、にぎわいが創出されて、生活環境がよくなっていきますが、あまり集約し過ぎると、混雑によって生活環境が低下してしまうことがあります。費用面では、集約していけば、インフラの維持等にかかる費用は下がります。一方、集約するための費用は上がります。生活環境と費用を考えて、よりよい集約具合はどれぐらいかということを検討していきます。 以上で私からの報告を終わります。ご清聴ありがとうございました。 25ご清聴ありがとうございました。 37

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る