平成23年度 研究成果報告会開催記録
42/63

- - 25を加えることもできます。 下の絵は、UrbanSimのインターフェースのイメージです。 19UrbanSimの適用地域UrbanSimの適用地域①アムステルダム–EUによる経済影響分析②パリ–鉄道計画の評価③チューリッヒ–研究プロジェクト、など①ヒューストン–地域交通計画(RTP)②ソルトレイクシティ–高速道路訴訟③シアトル–EIS 作成④ウォッシュテナウ群–計画プロジェクト評価⑤フェニックス–研究プロジェクト、などハワイ・オアフ(1996)、オレゴン(1998)から始まり、アメリカ・ヨーロッパ(SELMA)で適用事例が報告。 これはUrbanSimの適用事例、適用地域を示したものです。ハワイ・オアフ、オレゴンから始まって、アメリカ、ヨーロッパなどに適用事例があります。アメリカでは、ヒューストンなど、ヨーロッパではアムステルダム、パリ、チューリッヒなど、幾つもの地域で適用されています。 20LUTモデルを用いた分析の視点(1)LUTモデルを用いた分析の視点(1)人口、経済(従業員)規模=計画の前提条件増加(?)維持(?)減少(?)→社会情勢、マクロ経済的な不確定な要因により変動複数のシナリオに対するシミュレーション・分析により、不確定な要因によるリスクを回避人口、経済 ここからは、今後このモデルを使ってどういう分析をしていきたいかという分析の主な視点について説明します。 1つ目は、計画の前提となっている人口、経済規模についてです。これは最初のほうにもお話ししたように、社会情勢やマクロ経済的な不確定要因によって変動します。今、一般的に計画は国の機関が推定した人口推計を基につくられていますが、こういう不確定なことがありますので、複数の人口の将来 シナリオや経済規模のシナリオを準備して、シミュ レート・分析しておくことによって、不確定な要因に対するリスク回避ができるのではないかと考えます。 21LUTモデルを用いた分析の視点(2)LUTモデルを用いた分析の視点(2)総合計画の下位計画相互の連携度合の確認→相互に影響する土地利用と交通の関係を定量的に分析することで、よりよい計画相互の連携を検討施策の組合せ実施をLUTによりシミュレートし、より効率的・効果的な施策の組合せや実施時期を検討都心開発郊外住宅整備郊外住宅整備道路整備等 2つ目の視点は、総合計画の下位計画相互の連携度合いの確認です。相互に影響する土地利用と交通の関係を定量的に分析することで、よりよい計画相互の連携を検討します。幾つか施策がある中で、複数の組み合わせを考えて土地利用・交通モデルでシミュレートし、より効率的効果的な施策の組み合わせや実施時期の検討をしていきます。 22LUTモデルを用いた分析の視点(3)LUTモデルを用いた分析の視点(3)環境モデル都市(低炭素型都市)を構築していく中で、住民の生活環境の向上面から確認都市構造改編に伴う環境負荷削減と生活環境の変化をモデルにより定量的に分析し、その結果を住民に提示。環境負荷削減世代毎の住民の生活環境を変化都心郊外山間地若者高齢 3つ目の視点は、環境モデル都市を構築していく中で、住民の生活環境の向上面を確認すること。都市構造の改編に伴う環境負荷の削減と生活環境の変化をモデルにより定量的に分析し、その結果を住民に提示するための基礎資料とします。豊田市には都心部や郊外部、山間地、いろいろな地区がありますが、それぞれの地区でどれだけ環境負荷が削減で きるか、また、地区には若者や高齢者、いろいろな人が住んでいるので、属性によって生活環境がどう 36

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る