平成21年度 研究成果報告会開催記録
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次からが都心交通分野の取り組みです。5つのカテゴリーに分かれています。1つ目は「人と環境にやさしい公共交通の整備」、2つ目は「エコカーの普及」、3つ目は「『人』と『緑』の都心づくり」、4つ目は「かしこく車と道路を使うまち」、最後に「低炭素社会モデル地区」です。 まず、1つ目の「人と環境にやさしい公共交通の整備」です。 本題に入る前に、少しこれまでの取り組みについてご紹介させていただきます。公共交通の骨格になります鉄道については、2008年3月に愛知環状鉄道の新豊田駅と三河豊田駅の間が複線化されました。それに引き続きまして、昨年度は、竹内先生を委員長に名鉄三河線複線化検討委員会を開催しています。短期計画としまして、5年後の竹村駅-上挙母駅間の複線化と鉄道を生かしたまちづくりが提言されています。名古屋鉄道さんにおかれましては、既に実現化のための調査に入っていただいていると聞いています。一方、バスの分野では、研究所さんに調査をお願いしまして、公共交通基本計画を策定しています。この計画に基づき、基幹バス12路線、地域バス17地域で運行を開始しています。おかげさまで昨年度の利用者数は、基幹バスが対前年比20%増、中には60%も増えた路線もあります。 これまでこういった取り組みを行ってきたわけですが、さらに今回「環境モデル都市」の取り組みとして、現在、旧市内でモデル的に、新しい公共交通システムを想定した先進的なシステムを基幹バスの新規路線の中で取り組みたいと考えています。新しい道路、新しいバス停、新しい車両を活用しながら、市民の皆さんに車から公共交通に転換していただけるような環境を整えていきたいということです。2030年には、4万2,000人の市民の皆さんに転換していたくことを目指しています。 こちらは、公共交通システムの進化です。こんなロードマップで進めていきたいと考えています。8都心・交通分野の取組メニュー2.エコカー(PHV)の普及3.「人」と「緑」の都心づくり4.かしこく車と道路を使うまち1.人と環境にやさしい公共交通の整備5.低炭素社会モデル地区~世界一の環境型移動支援システムをモデル的に構築~愛環平常運行中30分愛環利用20分愛環平常運行中30分愛環利用20分バス優先レーンエコ通勤P&R共通ICカード太陽光パネル活用充電施設購入支援トランジットモール検討ゾーン規制建物緑化・公園整備バリアフリー化パーソナルモビリティ市街地再開発エコドライブスマートICITS91.人と環境にやさしい公共交通の整備・特定の路線に、新しい公共交通システムを想定した先導的なシステムをモデル的に導入・新しい車両、新しい停留所、新しい道路で構成される公共交通・モビリティマネジメントと併せて公共交通への転換を図る燃料電池自動車<新しい車>水素供給の仕組み<新しいバス停>バス停上屋ITSやプローブ情報を活用したバスの到着案内等<新しい道路>バス専用レーンバス優先信号など112.エコカー(PHV)の普及プラグインハイブリッド車20台を活用し、太陽光発電による電気で自動車が走行する環境にやさしい車の使い方を提案。【コンセプト】市街地での自動車移動の大半を自然エネルギーで賄い、CO2の大幅な削減を実現

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