平成21年度 研究成果報告会開催記録
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非常に活発な経済活動に支えられていますので、日本全体と比べて産業の部分の排出量が非常に高くなっています。先ほど市長から話がありましたように、政府からは2020年までに25%削減すると発表があったところですが、私どもの「環境モデル都市」の計画では、もう少し先の2030年、必ず達成する目標として30%削減、チャレンジングな目標として50%削減、もう少し長期的な目標としまして2050年には50%削減を必ず達成、チャレンジングな目標としては70%削減、こういう目標を掲げています。特に運輸の部門については40%削減という高い目標を掲げています。 「環境モデル都市」アクションプランの概要です。交通と産業、森林という3つの柱から成っています。この3つの領域を中心に、人と環境と技術を融合した、ここでハイブリッドという言葉が出てきますが、低炭素社会をつくり出していこう。さらに、民生、つまり市民との共働の中で取り組んでいくことによって集中的に推進していこう。さらに、都心部には先進的な環境技術を先駆的に投入し、実際のまちづくりの中で市民の皆さんにエコライフを見ていただくことによって、その普及に弾みをつけていこう。こんなふうに考えています。 まず、環境ネットワークの産業分野の取り組みです。産業分野では、トヨタ自動車さんをはじめとします環境先進企業の皆さんのノウハウを活用させていただきながら、市内の中小企業をCO2削減や環境経営の推進を一体的にマネジメントします環境経営ネットワークの構築を図りたいと考えています。 これは、森林分野の取り組みです。豊田市は70%が森林です。間伐の強力な実施によって人工林を健全化し、CO2の吸収を最大限に図れるような環境を整えていきたいと考えています。4・基準年(1990年):554万t-CO2・2004年度:584万t-CO2・2030年【必達】30%【チャレンジ】50%・2050年【必達】50%【チャレンジ】70%増加量(t-CO2)▲3.21.7その他増減率(%)2030年/1990年内訳(%)部門8.1民生(家庭)▲17.67.9民生(業務等)▲40.014.7運輸165,000-森林吸収量▲27.067.6産業CO2排出の目標値●CO2排出量の現況●CO2削減目標●2030年部門別増減率5環境モデル都市アクションプランの概要連携集中連携6環境経営ネットワークの構築中小企業のCO2削減や環境経営の推進を一体的にマネジメント産業分野※※サスティナブル・プラント:トヨタ自動車が目指す自然を活用し、自然と調和する工場づくりのこと7間伐の強力実施によるCO2吸収量最大化手入れ不足の過密人工林管理された健全な人工林森林分野すべての人工林の健全化に向けて、事業地の集約化を目指した地域の合意組織「森づくり会議」等により協力に間伐を実施

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