平成21年度 研究成果報告会開催記録
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太田:今日は小雨で、一時かなり強い雨が降っていたようですが、やや時間をオーバーして、こんな時間になってしまいましたが、私どもの研究成果を大変熱心にお聞きいただいて、本当にありがたく思っております。 まず、市長さんからは、新しい「環境モデル都市」という言葉の中で、やはり交通が1つ大きな政策の柱になるだろうというお話がありました。高い目標を掲げていますから、私どもにとって非常にチャレンジングな課題であり、達成するには相当な努力と、新しい仕組み、新しいライフスタイルまで考えた行動が求められます。車社会ということですが、社会的にかしこく車を使う、あるいは、車自体にも成長していただくといいますか、新しい環境自動車もどんどん出てきていますので、そういった新しい移動手段を活用することによって、持続可能なまちづくりをしていくことになろうかと思います。研究所の活動も、ぜひそういう方向で努力したいと思います。 ただ、ハイテクを使うだけではなく、ご指摘がありましたように、我々の身近にある幾つかの智恵を工夫して使うことで、いろいろなやり方が出てくるかと思います。モビリティ・マネジメントということで、もっと公共交通を使った通勤ができないかという事例もありましたが、ちょっとした気づきで私どもの行動を変えることが重要です。この地方にはエコポイントもあります。それを支える社会的な仕組み、そういったものをうまく活用できないかといった総合的な対応を研究していかなければいけないと感じます。 さて、石川課長さんからは「環境モデル都市」をはじめとする大きな動きについてご紹介がありましたし、藤田先生からは、研究者という立場からのご意見をいただきました。山田部長さんからは、市民にとって分かりやすい、市民にとって役に立つような研究をしてほしいと言われました。また、会場の皆様からもさまざまなご意見をいただきました。大変ありがたく受け止めております。 私どもは、やはり豊田というまちをベースに、ここでの課題を一歩一歩改善していきたいと考えています。そのことが日本のほかの地方にとっても大変有効な情報になるでしょうし、さらには、中国をはじめとする世界のいろいろな国で今、近代化の中でのモータリゼーションが進んでいますので、そういったところに対しても有効な情報提供ができるのではないかと思っています。実際的な見地から研究を進めることが一番大きな使命と考えておりますので、これからもぜひ温かい目でご支援をいただければと思います。 今日は長い間、本当にありがとうございました。司会:それでは皆様、長時間にわたりご清聴ありがとうございました。以上で閉会とさせて頂きます。会の冒頭にご案内いたしましたが、アンケート用紙がございます。ご記入の上、後ろの回収箱にご投函いただきますようお願いいたします。また、お帰りの際は、交通安全にお気をつけていただきますようお願いいたします。
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