平成21年度 研究成果報告会開催記録
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交差点のカラー舗装化について、質問というより、意見、希望というふうにとらえていただければよろしいかと思います。 今回は生活道路で実験されていますが、最近、幹線道路も含めて、カラー舗装化が増えています。その舗装は非常に明るい色調です。交通安全のためには視覚的効果という部分で重要なのかもしれませんが、景観という視点で考えたときはマイナス要因となります。景観を阻害する要素の1つとして極悪的なとらえ方をしています。何とかならないものかと感じています。 今日の研究結果はまだ途中と受け取りましたが、カラー舗装を実施しても、今日の発表のように、速度もあまり下がらないし、交通事故が減ったとは思えないという数字を出してほしいと期待しています。ぜひいろいろな視点で、幹線道路を含めて、調査を行っていただきたいと思います。稲垣:貴重なコメントをありがとうございます。 まず、交差点に色を塗ることについてよく指摘されるのは、どこもかしこも塗っていいのかという点です。すべての交差点を赤く塗っていったら、逆に意味がありませんし、景観上も、航空写真を撮れば、カラーが囲碁のように並んだまちになってしまうという問題があります。取りあえず効果があるようだから塗ればいいという考え方ではなく、本当に意味のあるところに必要最小限のものを行っていくべきだと考えています。コスト面から考えても当然のことです。今回、アンケートで景観のことも聞いていますので、また詳しくお伝えできればと思います。質問:田中と申します。 各自治体では、大型、中型、小型、いろいろなバスが運行されていると思います。ここでの認識はやはり大型というとらえ方でいいんでしょうか。 もう1点、地域バスは10年の実績があるという調査結果のようですが、逆に、路線バスを廃止したケースもあると思います。実態を把握されていれば、教えていただきたいと思います。三村:ご質問ありがとうございます。 1点目、バスの種類についてです。自治体には、どういった形のバスであるか、小さいバスか、バスの種類やバスの形状はどうか、何人ぐらい乗れるのかということも細かく聞いていますが、今回は分けて分析していません。今後、そういった視点での分析をかけていくことは可能です。 2点目、バスを廃止されたかどうかということも伺っています。そちらの結果も今回は載せていませんが。正確な数字は覚えていませんが、それほど少なくない数の路線バスをやめたという回答をいただいています。持続可能なバスをつくっていくためには、なぜ廃止に至ったか、そういった自治体にどういった特徴があるかということも大事な分析視点であると考えていますので、また研究を進めていきたいと思います。質問:時間がオーバーしているところに、もう1つ質問させてください。金沢大学の高山と申します。 最後のバスの件です。運賃収入だけしか見込んでいない自治体が圧倒的に多いと思いますが、運賃収

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