平成21年度 研究成果報告会開催記録
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司会:ただいま発表がありました2件について、ご意見、ご質問等を受け付けます。いかがでしょうか。簡単な質問でも、手厳しいご意見でも結構です。質問:長久手町役場の田中でございます。カラー舗装化の話についての質問です。 発表の中で、今後ハンプを実験の中に加えていくと言われていました。カラー舗装化は私のまちでもやっていますが、ハンプは意外と使われていません。オランダでは、道路の主従の関係がすごく明確になっていて、交差点の従のほうの道路にハンプが結構使われていますが、この辺の地区といいますか、日本では少ないかなと思います。ボンネルフ的な道路以外の一般的な交差点では、ハンプで制御して、どちらが従の道路かを分かりやすくすることが割と行われていないなというのが1点です。 もう1点、カラー舗装はしても、材質は変えないところが多いですね。お金がかかるのでやらないのかなと思いますが、交差点の面的な部分で材質も伴うと一番いいと思います。 今後、ハンプも含めて、どういう実験を考えていらっしゃるかをお尋ねします。稲垣:貴重な質問をありがとうございます。 まず、ハンプに関してです。今回、梅坪の交差点をご紹介しましたが、ここは南北が通過交通になっていまして、そこから南にくだっていくところは、実は過年度に中央線抹消とか、路側帯の拡幅とか、今、ご指摘いただきましたハンプも実験的導入しています。社会実験的にハンプを導入しましたが、アンケート調査をすると、逆に危険だという指摘や、騒音や振動が付近の家に伝わってしまうという指摘もあって、本格的な導入には至りませんでした。これは単路の対策としての実施ですが、ご指摘のような交差点の流入部に対するハンプ導入にも課題が多くあると思っています。先ほどカラー舗装を補完するためのハンプ導入の可能性について申し上げましたが、課題を抽出して、最も効果的な方法を探ることが大切だと考えています。 2点目の材質についてです。今回、施工にも立ち会いましたが、舗装があって、その上からさらに塗っていくような方法で施工していました。見た感じ、ちょっとツルツルしているような感じです。施工業者の方に「雨が降ったとき、二輪車、自転車の場合、逆に摩擦係数が下がって滑って危ないのではないか」と尋ねましたところ、「そのようなものではない。摩擦係数もきちんと確保されているものもある」というお話でした。ただ、雨のときにどうか、舗装状況はどうかということを、通過する方々からヒアリングするといったことも考えていく必要があると思っています。質問:豊田市役所都市計画課景観担当の近藤と申します。

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