平成21年度 研究成果報告会開催記録
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運行データの調査項目です。バスの乗降者数、バス停間OD(どこで乗って、どこで降りたのかというバスの目的地と発地点のデータ)、日利用者数、便ごとの利用者数、こういったデータを集めていますかということを聞いています。こちらに示していますように、日ごと、便ごとの利用者数については7割、8割と、かなりの自治体がとっています。ただ、バスを適切な形に変えていこうと思うと、どこで乗って、どこに需要があってというデータが必要ですが、運行ネットワークの改善に必要なバス停間ODのようなデータはあまりとられていない状況です。 続いて、利用者・地域に対する意識調査の実施有無です。バスを利用される人や地域に対して意識調査をやっていますかということです。約6割の自治体が意識調査を実施していて、1割ぐらいの自治体は調査予定があると。3割ぐらいの自治体は調査予定もないということでした。 調査をしている自治体には、どういった項目を聞いていますかということを整理しています。縦軸を大きく2つに分けていまして、上が利用者実態、下が利用者意識です。利用者実態についてのデータは、利用目的、利用頻度、個人属性です。利用目的、利用頻度、個人属性については8割ぐらい、比較的多く聞いていますが、利用時間、いつもの交通手段、以前の交通手段といった項目についてはあまり調査していない状況です。続いて、利用理由、運賃満足度、運行時間満足度といった利用者意識の面です。最も多いのは利用理由です。なぜ利用するのかということについては6割ぐらいの自治体で聞いていますが、満足度に関する項目については、それほど多くなく、4割ぐらいの自治体しか聞いていません。 次に、評価時の自治体意識の実態です。ここまではどういったデータを集めているのかという話でしたが、ここではどんな意識で評価しているかということをまとめています。 まず、PDCAサイクルへの意識です。ちゃんと25利用者・地域に対する意識調査の実施有無利用者・地域に対する意識調査の実施有無貴自治体で運行しているバスについて利用者や地域に対してアンケート調査を実施したことがありますか?(回答自治体数=645)ある59%ないが調査予定はある12%ないし調査予定もない29%約6割が利用者・地域に対する意識を調査

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