平成21年度 研究成果報告会開催記録
40/64

続いて、運賃体系です。均一運賃、距離制運賃、その他、無償に分けています。最も多いのは均一運賃で、全体の6割以上です。ほかの運賃形態と比べて圧倒的に多い状況です。 こちらは、その均一運賃がいくらに設定されているかということをまとめたものです。横軸に1乗車あたりの運賃、0円、50円、100円、150円、200円、300円、500円という形で整理しています。2つの高い棒が立っていることが分かりますが、100円のバスと200円のバスが全体の8割を占めています。 以上の運行実態を踏まえて、その利用・収支の実態を見ていきます。 まず、1便あたりの利用者数です。横軸は1便あたりに乗っている人数です。1人しか乗っていない、2人しか乗っていない、10人以上、20人以上と、こういった形でまとめています。10人以下で走っているバスが5割ぐらいを占めています。 続いて、収支率です。バスを運行するのにかかった経費に対して、どれぐらい収益があったのかという形で収支率を出しています。この値が1以上になると、黒字であるということです。横軸に収支率、0から1以上まで並べています。収支率が0.3未満、経費の3割未満しか収入がないバスが全体の5割以上を占めています。非常に厳しい情勢でバスを運行している自治体が多いことが分かります。

元のページ  ../index.html#40

このブックを見る