平成21年度 研究成果報告会開催記録
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先ほど山﨑から調査の概要について話がありましたように、平成20年(2008年)11月、全市町村1,804自治体に対して郵送方式で調査を行っています。1,112の自治体から回答をいただきましたが、今回、運行実態を把握するにあたっては、バスを運行されている651の自治体からご回答いただいた1,031種類のバスを分析対象としています。質問項目はこのようになっています。 こちらに示しているのは、運行の開始年です。横軸が運行開始年で、1988年から2008年までとってあります。1988年以前には、1,031の約9%が運行を始めています。だんだん増えていって、特にここ10年はそれ以前の3倍ぐらい、バスを新たに運行していることが分かります。つまり、10年未満の自治体バスがほとんどであるということです。 続いて、その運行目的です。縦軸は目的です。最も多いのは、交通空白地域解消です。こういった目的で運行しているバスが全体の約6割を占めています。 続いて、路線の形態です。縦軸で形態を示しています。グルッと回る循環型のバス、ピストン形式で目的地間を結ぶ往復型のバス、利用者があらかじめ電話等で「バスに乗りたい」と要求して動かすデマンド型バスに分けてあります。多くは循環型や往復型といった従来形式のバスです。需要が少ない地域に導入することで効果があるといわれているデマンドバスは、もともと需要が少ない自治体バスに適していると考えられるにもかかわらず、現状としては0.6割ぐらいしか導入されていないことが分かります。続いて、運行日です。縦軸に、平日の月から金まで、日曜日以外、毎日、その他に分けて、どれぐらいの頻度で運行されているのかを見ています。一番多いのは毎日運行しているバスで、全体の4割ぐらいを占めています。運行頻度が高いバスが最も多いということです。
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