平成21年度 研究成果報告会開催記録
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司会:ただいまの発表に対するご質問、ご意見を受け付けたいと思います。今の発表に対して、ご質問、コメント等がございましたら、よろしくお願いいたします。質問:今回、トヨタ紡織の工場で実施したことによって、通勤バスの利用者が12%増加したということですが、バス通勤をしていなかった従業員の方がバス通勤するようになったという話ですか。西堀:できればそう願いたいところではありますが、事前の交通手段についての質問はしていませんので、そこまでの確証はありません。ただ、アンケートの配布が2月18日で、その前の2週間と後の2週間で比べ、短期的な変化として12%の増加がありますので、車通勤の方がバス通勤に転換したといえるのではないかと考えています。質問:アンケートの段階で意識していただいたことで、バスを選んだと考えられるということですね。ありがとうございました。質問:金沢大学の高山と申します。 非常に興味深い内容ですが、実際問題、企業として考えたときによく議論になるのは、通勤手当に対する考え方です。自動車通勤の場合、通常の3分の1、ひどい場合は5分の1ぐらいしか手当が出ませんが、従業員の方はそれを覚悟で車で通っています。88%の人が自動車通勤で、その全員が公共交通を使うようになることはあり得ませんが、例えば半分ぐらいが転換すると、企業としてはものすごく大きな支出をすることになります。その辺についてはどうなんでしょうか。うちの大学でも非常に議論になっています。うちの場合は、山の中にありますから、バスもかなり走っていますが。西堀:母数4,000人のうち2,000人が転換するとどうなるかということについては、私どもがそういった極端な提案をしていないこともありまして、直接的なご意見はいただいていません。 現在、通勤バス40便を走らせていますが、必ずしも効率的に使われている状況ではありません。8時半に出社するため、特定の時間帯のバスに集中してしまって、その前後のバスはほとんど乗られていないような状況です。今の通勤対策の予算をそれほど変えなくても、バスの走らせ方を少し変えることによって、いい効果が出てくるのではないかという話もさせていただいています。 あと、1対9を3対7にしたいという話がありましたように、ある程度の出費は覚悟の上で目標を立て、積極的に取り組んでいただけていると思っています。司会:ご紹介しておきます。金沢大学の高山先生は、交通分野で非常に権威ある方です。今日は県内あるいは市内からお越しの方がほとんどの中、県外からも数名お越しいただいていまして、金沢からおいでいただいている高山先生もその中のお一人です。ありがとうございます。 少々時間が押しておりますので、この発表につきましては、ご質問の時間を終わりにします。 ここで10分ほどの休憩をとります。会場の時計
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