平成21年度 研究成果報告会開催記録
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される方の数、折れ線グラフは出勤される方の割合を示しています。8時前後の時間帯に全体の約4割近くの方が出勤されていますので、渋滞が起きても仕方がない状況です。ここのピークを前後にずらす、つまり、時差出勤を促進できれば、渋滞が緩和するのではないかと思います。 2つ目、対象の絞り込みです。このグラフの横軸は自宅から会社までの距離です。5キロ圏内にお住まいの250名以上の方が車で通われています。こういった方々には、ぜひとも自転車で通ってくださいという話をできませんかと提案しています。全体から見ると、それほど多くはないかもしれませんが、実は相当な数ですので、大きな効果が出てくるのではないかと期待されます。 こういったことを踏まえ、今、対象事業所様のほうでは、「公共交通」対「車」の比率を1対9から3対7に変えるという目標も立て、それに向けていろいろな対策を進めておられます。最後にまとめです。今回のプロジェクトは、事業所様、豊田市、当研究所が連携して、共働の形で実施しています。事業所様は交通に対する知識をお持ちでない部分もありますので、単独で推進することはなかなか難しいわけですが、そういう面で助言や協力ができたかなと思っています。2つ目、従業員の通勤に対する意向など、エコ通勤の普及に向けた糸口として、今後どうしていけばいいのかということを把握して、今後の対策に生かすことができました。3つ目、これは強調したいところですが、何より大きな成果としまして、事業所様が自主的に継続的に通勤対策に取り組んでいただくことになったことが挙げられます。我々としましても大変うれしく思っています。 当研究所では、引き続き通勤対策に対する支援を行っていきます。エコ通勤担当として、國定、山﨑、私というメンバーで取り組んでいますので、また何かお悩みのことがございましたら、ご連絡いただければと思います。 本日はどうもありがとうございました。24提案した通勤対策の例(対象の絞り込み)近距離通勤者への対象の絞り込み自宅から職場までの距離別にみた交通手段別利用人数45226594615481458220126757536652685822212139212387051812248316331000000016828264764250550024214983823670279310100200300400500600700~22~55~1010~1515~2020~2525~3030~3535~4040~4545~5050~5555~6060~自宅から職場までの距離(km)交通手段別利用人数(人)徒歩・二輪鉄道・バスクルマN=3,526職場から5km圏内でのクルマ利用者が250人を超える25対象事業所が検討している通勤対策対象事業所では、「公共交通:クルマ」の比率を現状の「1:9」から『『3:73:7』』に変化させる達成目標を設定関係部署が連携する体制を作り、対策を推進主に下記の対策を実施する方向で検討中時差出勤のさらなる促進自転車通勤手当増額と駐輪場拡充継続的な情報提供(理解活動)工場間バスの新設『エコ通勤の日』の設定26まとめ事業所と、豊田市、当研究所が連携し、共働により実施従業員の通勤に対する意向など、エコ通勤の普及に向けた糸口をつかむことができたなにより大きな成果としては、事業所が継続的に通勤対策に取り組むきっかけとなったこと当研究所は、引き続き通勤対策の支援を行っていく27ご清聴ありがとうございました。通勤対策にお悩みの事業所の方はコチラまで財団法人豊田都市交通研究所TEL0565-31-7543エコ通勤担当國定・山﨑・西堀
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