平成19年度 研究成果報告会開催記録
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49司会:続きまして、2つ目の質問に対して、山﨑から。山﨑:篠沢さんがおっしゃることはごもっともです。本来こういった形で交通手段を替えさせるなら、必ず担保策として公共交通や歩道、自転車の走行環境の整備が進められる必要があります。しかしながら、それがなかなか追い付かないところもあるのは事実です。 そこで、私どもの取り組みであるチャレンジECO通勤の姿勢としては、替えられない人、公共交通が使えない、歩けない、自転車に乗れない人にまで無理に強要するようなものではなくて、それができるのに車を無駄に使っている方に交通手段転換を訴えています。 それから、私の思いでありますが、よく豊田市は公共交通が不便だとか、自転車の走行環境の整備されていないと言われますし、それも事実ですが、それを逃げにして、「だから、車しか使えない」と言い訳にしているところもあるような気がします。司会:最後は、第2部の発表のテーマですので、板谷から。板谷:たびたび恐縮ですが、板谷です。ご質問ありがとうございました。 公共交通は単に本数を増やすだけでは十分ではないというか、無駄になってしまうというご意見と理解しました。全くそのとおりだと思っています。路線がきちんとつながっていないとか、連続して乗れるはずなのに、前のバスがちょっと遅れてしまったために、次のバスに乗ることができないようでは、公共交通としては失格だと認識しています。 その辺を含めまして、交通結節点をつくりまして、そこで小さいバスから大きいバスへ、大きいバスから鉄道その他へ、きちんと乗り継ぎができるような整備を進めていくことも計画に盛り込んでいます。時間の関係で、先ほどの発表で省略してしまったところでして、きちんとご説明できなくて申し訳ありませんでした。司会:ほかにありますでしょうか。質問:最後のご発表は大変面白いと思いました。一市民として、例えば豊田市から名古屋の星ヶ丘あたりへは複数のルートがありますが、出発前にその複数のルートのうち何が一番速く行けそうかというイメージまで持っていけると助かると思うんです。153号線一本で何分かかると言われても、それに決まっているわけですから、特に八事方面とか、そうするとあまりうれしくないと。例えば東名を使ったほうがいいよとか、もう少し利用できる形に発展させられるとうれしく思います。これは意見です。三村:実はそのように考えておりまして、現段階では提供できるサービスとしてなかなか難しいと思っています。今、ご提案いただきましたようなネットワークという形で、どこの道路の状況がどうなっているのかまで分かるように、少しずつではありますが、構築できたらいいと考えています。労力や時間の問題もありますので、まだまだかかると思いますが、やっていこうと思っています。司会:時間が押していますので、最後にもうお一方。特になければ、質疑を終わらせていただきます。

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