平成19年度 研究成果報告会開催記録
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40司会:続けて、山崎基浩主任研究員より「交通円滑化及びTDMの取り組みについて」と題して発表いたします。山﨑基浩(豊田都市交通研究所主任研究員) 交通円滑化及びTDMの取り組みについて交通円滑化及びTDM交通円滑化及びTDMの取り組みについての取り組みについて主任研究員主任研究員山﨑山﨑基浩基浩(財)豊田都市交通研究所(財)豊田都市交通研究所平成平成1919年度年度研究報告発表会研究報告発表会20020077//1010//0101山﨑と申します。「交通円滑化及びTDMの取り組みについて」ということでご報告させていただきます。 これは昨年度、豊田市さんからの委託で取りまとめた「豊田都市圏新交通円滑化・CO2削減総合計画」の中で整備した施策の体系図です。この中の交通施設の整備、渋滞個所へのハード面からの対策ということで、新交差点改良計画を昨年度、調査課さんからの委託でやらせていただきました。もう1つ、こちらは昔からずっとやってきているものですが、交通需要マネジメントや環境的行動支援の面からMobility Management「チャレンジECO通勤」をTDMで実施しています。要は車に頼りすぎない通勤の方法をとってみようという取り組みです。MM=MobilityManagementとは?MMMM==MobilityMobilityManagementManagementとは?とは?ひとり一人のモビリティ(移動)が、社会にも個人にもひとり一人のモビリティ(移動)が、社会にも個人にも望ましい方向に自発的に変化することを促すコミュニ望ましい方向に自発的に変化することを促すコミュニケーションを中心とした交通政策ケーションを中心とした交通政策TFP=Travel Feedback Program とは?TFPTFP==Travel Feedback Program Travel Feedback Program とは?とは?MMMMの最も基本的な手法。の最も基本的な手法。対象者との個別のコミュニケーション・プログラムであ対象者との個別のコミュニケーション・プログラムであり、双方向のやり取りの中で、先方から提供される情り、双方向のやり取りの中で、先方から提供される情報に基づいた個別の情報やアドバイスを提供してい報に基づいた個別の情報やアドバイスを提供していくことで、対象者の行動変容を促す。くことで、対象者の行動変容を促す。 言葉の説明をさせていただきます。Mobility Management、略してMMは、ここにありますように、一人一人のモビリティ(移動)が、社会にも個人にも望ましい方向に自発的に変化することを促すコミュニケーションを中心とした交通政策です。ただ単に、上から「車をやめろ」と言うのではなく、各個人が車に頼りすぎないことの意義を理解した上で、自発的に変化するような方向に持っていくことで、その手法の1つとしてTFP(Travel Feedback Program)があります。コミュニケーションをとりながら、いろいろ情報を提供し、アドバイスしながら進めていくものです。こういった手法を取り入れていったということです。 昨年度の取り組みの背景を整理します。地方都市では交通円滑化のためにTDM施策が実施されています。近年、コミュニケーションにより自発的行動変容を促すMMが盛んになってきました。この豊田市では、平成6年度から主にマイカー通勤を対象としたTDM施策に取り組んできていますが、平成17年度、一昨年度にウェブ上のシステムを使った簡易的なTFPを実施しました。その中では、CO2
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