平成19年度 研究成果報告会開催記録
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35司会:それでは、第3部に入ります。同じく3名の研究員の発表の後で、まとめて質疑の時間をとりたいと思います。 最初は、増岡義弘主席研究員より「ヒヤリハットマップの作成について」と題して発表いたします。増岡義弘(豊田都市交通研究所主席研究員) 2•事故データ分析(平成6年~)•交通安全教育の推進(平成8年~)•ヒヤリハットマップ作成(平成18年)•インターネットを利用したヒヤリハットマップ(平成18年)•通過交通/抜け道対策•中央線抹消の評価•事故多発地点の交通安全対策(平成8~9年、17~18年)研究所における交通安全研究(平成14年~)増岡です。「ヒヤリハットマップの作成について」ということで発表いたします。 研究所における交通安全研究はここに書いてあるとおりで、昨年度はヒヤリハットマップ作成を重点的にやっています。小学校対象とインターネットを利用したものを実施しています。 ヒヤリハットマップを作成する意味です。労働災害における経験則の1つに、ハインリッヒの法則というのがあります。これは1つの重大事故の背後には29の簡単な事故があって、その後に300のヒヤリハットがあるというものです。このことから、異常を見いだすことで事前に事故防止ができるのではないか、ヒヤリハットマップをつくることによって交通事故の対策に応用できるのではないかということです。3ヒヤリハットマップ作成の意味•危険度の確率を表すハインリッヒの法則労働災害における経験則の一つであり、1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの1の死亡・重傷事故29の軽傷事故300のヒヤリハット異常(ヒヤリハット)を認識し、事前に対策を行えば事故が防止できるヒヤリハットマップを作成することで交通事故対策にも応用できる4小学校ヒヤリハットマップ•市内全76小学校の4年生の児童とその保護者、同居の65歳以上が対象•児童・高齢者:歩いていて危険な箇所自転車に載っていて危険な箇所•保護者:子どもにとって危険な箇所運転していて危険な箇所約4万ヶ所の危険箇所を収集10地点合わせて10地点 まず、小学校対象のヒヤリハットマップ作成です。昨年度、市内76小学校の4年生の児童とその保護者、同居の65歳以上の高齢者を対象にヒヤリハットマップをつくっていただきました。児童と高齢者については、歩いていて危ないところと自転車に乗っていて危ないところを合わせて10カ所、保護者については、子どもにとって危ないところと自分が運転していて危ないところを合わせて10カ所記入
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