平成19年度 研究成果報告会開催記録
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33トロールできないと。板谷:そうです。質問:名古屋産業大学の伊豆原です。3人の方に1つずつお願いします。 1つは、板谷さんが最後に言われた「財源と権限の確保」という話についての質問です。誰に対して財源と権限の確保が必要なのかというところについてのお考えをお聞かせ下さい。 2つ目は、田中さんに質問です。市民との協働はもう随分言われている話です。今日は行政の方もたくさんおみえかもしれませんが、私は行政内部での協働をかなりシビアに見ていく必要があるのではないかと考えています。行政内部での協働はあり得ないのかということについてどう思われるかをお話しください。 最後は、橋本さんに。今、4メートル、1.2メートルというハンプの幅の話がありましたが、実際に設置する場所によって、結果や評価が変わってくる可能性があると思われます。多分、豊田市以外でもハンプの実験なり、評価なりをされたと思いますが、そこら辺を含めて教えていただきたいと思います。板谷:私の発表では、原則としては、行政側で財源を確保する方法を考えていくべきという立場でおります。道路の整備には基本的に行政側の役割とされており道路関係の財源も手厚いですが、それに対してこれまで運輸系の事業といえば、行政に頼らず自主自立でやってこなければいけなかったところがありまして、財源的には不足しています。そういった実情から、全国的に少しきちんとした形で財源を確保していく必要があるという意味で発表させていただきました。田中:ご質問ありがとうございます。 私から行政の中のことをどうこうと言うのはなかなか難しいと思っておりますが、例えば今回取り上げたユニバーサルデザインというような、人にやさしいまちづくりは、1つの整備課とか、都市政策課とか、個別のところで完結できる問題ではありません。そういう意味では、誰が行政の中で横の連携をとりながら進めていくかというのはすごく難しいと考えていました。今回、去年やったことを踏まえながら展開していくためには、行政内の人たちといかにうまくネットワークを持ってやっていくかということが課題だとも考えています。ただ、豊田市にはことしから共働推進課ができました。行政内のそういう問題も分かった上で、いかに連携する枠組みができてくるのか、今後の対応に期待しています。 やはり、一つ一つの事例を実行しながら、徐々に横の連携をつくっていくしかないのかなと考えています。先ほど最後のまとめでお話ししたように、まちづくりの視点から協働を進めていく必要があると考えています。橋本:ハンプ周辺にどういうような影響があるのかということだと思いますが、設置型のハンプを含めて、今は導入の第1段階だと思っています。第1段階というのはどういう意味かというと、両側が公園と空き地に挟まれたところだとか、とにかく周りに
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