平成19年度 研究成果報告会開催記録
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28司会:3人目の発表者は、橋本成仁主席研究員です。タイトルは「住宅地の交通安全対策に関する検討」です。橋本成仁(豊田都市交通研究所主席研究員) 住宅地の交通安全対策に関する検討豊田都市交通研究所橋本成仁こんにちは。橋本と申します。そろそろ眠くなってくる時間帯ではないかと思いますが、あと10分ぐらい辛抱して聞いていただければと思います。 「住宅地の交通安全対策に関する検討」ということで研究しています。先ほどの発表でありましたように、トヨタさんは非常にハイテクを活用した交通安全をやっておられますが、私どものほうはローテクでどこまでできるかということでやっています。 研究の背景です。豊田市に限らず、住宅地内の道路をいわゆる抜け道として多くの車が走っていて、そういうところでもたくさんの事故が発生しています。昨年度、私どもは小学生を対象に「市内でどこか事故に遭いそうになった場所、ヒヤリとした場所はない?」と聞いてヒヤリマップをつくっていますが、その中でも住宅地内の道路がたくさん指摘されています。研究の背景豊田市内には、住宅地内の道路でも通過交通が多く発生する路線が多数存在する。住宅地内の道路でも、人身事故は多発しており、昨年、市内の小学生を対象に作成した「ヒヤリマップ」でも、住宅地内でのヒヤリ地点が多数指摘された。研究の背景2市内では、そのような道路での安全対策として「中央線抹消による路側線拡幅」(下図)を行っているが、まだまだ改善の余地が残されている。。整備前整備後0.5m2.75m2.75m0.5m1.0m4.5m1.0m路側帯路側帯路側帯中央線研究の目的現在、全国で実験・導入が進められているハンプの可能性について、市内の通過交通路線で実験。市場に提供されているゴム製のハンプ2種類を同一路線に設置し、居住者とドライバーの評価をまとめる。豊田市内での適用可能性について検討 豊田市内では、そういう道路での安全対策ということで、以前は真ん中の中央線を消して路側帯を広げ、いわゆる車道部分を狭めて、安全に走れる道、外側をゆっくり歩けるよう道をつくってきていますが、まだまだ改善の余地が残されています。その1つの方法として、今、全国のいろいろなところで実験されていますハンプが適用できないかと検討しました。ハンプというのは、道路の一部分を盛り上げて、自動車の速度を落とさせるものです。

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