平成19年度 研究成果報告会開催記録
26/77

26それぞれの視点でまちを見ていけるように、いろいろな状況を調査しました。4)タウンマップの内容4)タウンマップの内容●主たる対象●主たる対象・車椅子の利用者・車椅子の利用者・ベビーカー利用・ベビーカー利用等で移動制限が等で移動制限がある人ある人●内容●内容・安心して安全に・安心して安全におすすめルートおすすめルート(歩道幅員、段差)(歩道幅員、段差)・豊田市ユニバーサ・豊田市ユニバーサルデザインの紹介ルデザインの紹介 これが参考として持ってきたマップです。よろしければ参考資料としてお持ちください。表は、限られた範囲ですが、参加者の視点で歩きやすいバリアフリーのルートを紹介しています。裏は、豊田市のユニバーサルデザインはどういう考え方で進んでいるか、バリアフリーはどういう考え方かというような啓発ツール的なものになっています。4.事業の成果と課題1)協働の視点からみた成果1)協働の視点からみた成果・何を参加型で実施していくべきか自ら考える機会の提供(街を歩いてみる視点の変化)・立場によって異なる問題の相互理解ユニバーサルデザインへの意識向上ユニバーサルデザインへの意識向上豊田市ユニバーサルデザイン基本方針②訪れる人にやさしく回遊しやすいまちづくり⑤利用者のモラル向上や助け合いなど心のバリアフリーの推進協働推進への成果協働推進への成果・協働への意欲ある参加者の発掘・市民だけでは解決できない部分の抽出・生活課題についての話し合いの場の必要性(ニーズ)成果物(作成マップ)に対する達成感の共有成果物(作成マップ)に対する達成感の共有 事業の成果と課題です。今回は協働の過程ということで発表していますので、協働の視点から見た成果と課題をまとめています。 まず、成果です。ユニバーサルデザインについて日ごろ全く考えていなかった人たちからは、立場が異なる相手のことを理解することができたとか、まちを見る視点が変わったというようなことが挙がっています。また、一緒に何かに取り組んだことによる連帯感も少し生まれています。協働推進への成果としては、このワークショップのために毎週のように集まる中で、ここが危ないとか、交差点とか、自分たちの身近な生活の問題が挙がってきて、そういうものを行政と市民、住んでいる人たちと一緒に話し合う場が必要だよねという新たなニーズが確認できました。ただ、市民だけは解決できない部分も分かり、それが協働推進への成果として挙げられます。22))協働推進上の課題協働推進上の課題・WSの開催日程により、参加者が限定された。・WSの開催日程により、参加者が限定された。・該当地域の住民の参加が少ない。・該当地域の住民の参加が少ない。多彩な市民の巻き込み多彩な市民の巻き込み課題の共有化と役割分担課題の共有化と役割分担WSで実施できる範囲の限界WSで実施できる範囲の限界・行政内での課題の共有化・行政内での課題の共有化(整備、計画、福祉、中心市街地活性化、など)(整備、計画、福祉、中心市街地活性化、など)・市民との協働で行う部分と行政で検討フォローすべき部分を明確に・市民との協働で行う部分と行政で検討フォローすべき部分を明確にし、事業の位置づけを明らかにするし、事業の位置づけを明らかにする・WS調査では参加者の・WS調査では参加者の意見中心の調査まで。意見中心の調査まで。・時間の制約から、調査範囲や調査情報に限界がある。・時間の制約から、調査範囲や調査情報に限界がある。広報、関心広報、関心引継ぎ、展開引継ぎ、展開推進体制推進体制 一方、課題です。1つ目は、今回参加した人たちからどうやって拡大していくか、いかに主体的にかかわってもらうか。多彩な市民の巻き込みがこれからの課題として挙げられます。2つ目は、ワークショップでは時間が制限されていますので、いかに自分たちのこととして継続していくかということ。3つ目は、先ほど成果として挙げたことでもありますが、行政と市民、そして関係する人たちで目的を共有化し、役割分担をしていくこと。市民がどうやってかかわるか、市民の分担はどこなのか。一方、行政内でも、整備するところ、計画をするところ、福祉のことを考えるところ、中心市街地の活性を考えるところ、お互いに目的を共有化し、1つのテーマに取り組んでいくことが必要です。整備段階の推進内容整備段階の推進内容(行政)(行政)(市民)(市民)住民説明住民説明整備整備情報提供情報提供整備の確認整備の確認整備の認識・理解整備の認識・理解意識の向上意識の向上協働参加者による企画参加者による企画限定エリアの地図限定エリアの地図を作ったを作った実測データと照合実測データと照合データにもとづく地データにもとづく地図エリアの拡大図エリアの拡大地図検証地図検証情報提供方法検討情報提供方法検討作成・更新作成・更新地図を活用した他地図を活用した他市民への波及市民への波及・成果を次のステップにつなげるには・成果を次のステップにつなげるには・どのような視点から住民の関心を促していくのか・どのような視点から住民の関心を促していくのか(推進者)(推進者)市民の主体性・人のつながり・課題やテーマ推進体制PDCAサイクル当初の問題提起5.交通まちづくりにおける協働の過程1)ユニバーサル・タウンマップ事業からの考察

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る