平成19年度 研究成果報告会開催記録
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24司会:続けて、田中智麻研究員より「協働で交通まちづくりを推進する過程」と題しまして発表いたします。田中智麻(豊田都市交通研究所研究員) 協働で交通まちづくりを推進する過程田中智麻(財団法人豊田都市交通研究所)~ユニバーサル・タウンマップの取組みから~田中と申します。よろしくお願いします。 私からは「協働で交通まちづくりを推進する過程」ということで「協働」をテーマにお話ししたいと思います。協働に関してはいろいろな考え方があると思いますので、今日の発表もその1つとして聞いていただければと思っています。 豊田市では、交通まちづくり推進計画に基づいて、交通に関しても市民ありきの計画をしていかなければいけない、市民と一緒に考えて実行していかなければいけないという考えで交通政策を進めています。地域バスを走らせるとか、道路とか、今までも住民参加で進められてきたものがありますが、専門知識が必要であったり、1人のものではなく公共の整備を伴っていたり、生活の視点で見ると交通が派生需要となっていることもあって、なかなか参加型で進みにくいという問題点があったと思います。1.「協働」の切り口住民ありきの交通計画、交通まちづくりを目指すと言っても…情報提供(裾野を広げる)情報提供(裾野を広げる)市民の生活視点から(興味の喚起・発想の転換)市民の生活視点から(興味の喚起・発想の転換)きっかけを作っていけばいいのではないか?きっかけを作っていけばいいのではないか?交通分野において住民との協働が推進しにくい理由●専門的知識が必要となるものが多い●公共の整備が伴う(利害が単一に定められない)●派生需要と捉えがち(交通そのものに関心を持つ糸口がない)理解してもらう、関心を持ってもらう機会を増やすために…理解してもらう、関心を持ってもらう機会を増やすために… そこで、今回、交通まちづくりを市民の人たちと一緒に進めていくために、少し切り口を変えてみようということです。市民の人に理解してもらって、関心を持ってもらうためのきっかけづくりとして、地域の移動問題とか、安全安心のヒヤリハットとか、そういうものに取り組んでいますが、その1つとして、人にやさしいまち、バリアフリーをテーマに考えました。ユニバーサルデザインを題材に協働で協働でユニバーサルデザインを推進するには?ユニバーサルデザインを推進するには?バリアフリー課題の抽出基本構想策定時の意見・要望整備段階の現場の確認ユニバーサルデザインの参加型ユニバーサルデザインの参加型実施の現状実施の現状その時々で参加型の取組みは実施されるが、ユニバーサルデザインを推進する仕組みとして定着しないその時々で参加型の取組みは実施されるが、ユニバーサルデザイその時々で参加型の取組みは実施されるが、ユニバーサルデザインを推進する仕組みとして定着しないンを推進する仕組みとして定着しない成果を次のステップにつなげるには成果を次のステップにつなげるにはどのような視点から住民の関心を促していくのかどのような視点から住民の関心を促していくのかBUT『人に優しいまち』の視点で交通に関心を持ってもらおう。 ユニバーサルデザインについては、バリアフリーの基本構想を立てるとき、計画段階で調査をするとき、整備段階に現場を確認するときなど、参加型として全国で数多く取り組まれていますが、市民と行政とでユニバーサルデザインを推進する仕組みとしては定着していないという課題があります。そのような中で豊田市でユニバーサルデザインをどうやって推進していくかというと、今、基本構想を立てて、計画を立て、その整備を進めている段階なので、整備について住民参加で共に考えるという位置

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