平成19年度 研究成果報告会開催記録
23/77
23になっていますが、行政だけがどんどん旗を振ってやっていくのではなくて、運行する側の交通事業者、実際に利用して意見を言う住民の3者が協力し合って、公共交通をもっとよいものにしていくことを計画の中では謳っています。2007/10/012007/10/01((財財))豊田都市交通研究所豊田都市交通研究所1515先進事例との比較によるまとめと今後の課題先進事例との比較によるまとめと今後の課題この計画は実施一年目であり、この計画は実施一年目であり、評価は今後に委ねられている評価は今後に委ねられている。。諸外国の例を見ると、複数自治体による計画は、諸外国の例を見ると、複数自治体による計画は、広域連合広域連合を組むなどでを組むなどで独自の行政体を新たに組織して行っていることが多い。独自の行政体を新たに組織して行っていることが多い。また、それに加えてまた、それに加えて財源や実行権限財源や実行権限も与えられていることが多く、それにも与えられていることが多く、それによって計画の実効性が担保されている。よって計画の実効性が担保されている。この計画では、両市町による協議会が計画を策定したが、その実施は両この計画では、両市町による協議会が計画を策定したが、その実施は両市町に委ねられており、協議会は今後年市町に委ねられており、協議会は今後年11回程度のペースで開催されて回程度のペースで開催されてモニタリングを行うにとどまる。モニタリングを行うにとどまる。予算の裏づけも十分ではないため、計画通りに施策が実行されるとは限予算の裏づけも十分ではないため、計画通りに施策が実行されるとは限らない。らない。これらの面は、本交通圏だけでなく日本国内ではどこでも同様の問題がこれらの面は、本交通圏だけでなく日本国内ではどこでも同様の問題が生じるため、広く生じるため、広く「財源と権限の確保」「財源と権限の確保」に向けた取り組みが必要になってくに向けた取り組みが必要になってくると考えられる。ると考えられる。 豊田・三好の紹介をこれで終えまして、他の事例との比較によるまとめをします。この計画は実施1年目で、この計画が本当によかったか、よくなかったかというのは、これから10年間の施策の取り組み方によって変わってきます。諸外国には複数自治体による計画事例がたくさんありますが、広域連合を組むなど、独自の行政体を新たに組織してつくっているところが多いので、財源や実行するための権限を正式に与えられていて、計画の実効性が担保されています。そういったところと比べてみますと、今回は計画上、予算の裏付けを盛り込むのが難しく、計画どおりに施策が実行されない可能性も残っています。豊田・三好交通圏がそうであるのと同じように、仮にほかのところで同じような計画をつくってもなかなか計画が実行されず、絵に描いた餅になってしまう可能性があると考えられます。つまり、この問題点は日本国内どこでも同様ですので、今後、広く「財源と権限の確保」に向けた新たな取り組みを継続して行っていく必要があるのではないかと考えています。そのために、研究所でも少しずつ取り組みを進めていきたいと思っています。 以上、簡単ですが、発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。
元のページ
../index.html#23