平成19年度 研究成果報告会開催記録
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15ィ。なりすまし防止等の対策です。 こういった新しいメディアを含めたインフラ協調システムを導入するためには、段階的な取り組みが必要になります。まずは光ビーコンとDSRCという既存のメディアをベースに次世代システムという形で導入し、その後、先ほど申し上げましたような新しいメディアも含めた形で将来システムを構築していく必要があるだろうと考えています。 マクロスケジュールです。今年ぐらいまでが合意形成フェーズ。それから、来年、再来年と社会検証フェーズ。さらには、2010年ぐらいから実用化、導入のフェーズに入ってくるかと思います。後でまたご紹介いたしますが、豊田市でのDSSSの実験に私どもも参加させていただいています。ちなみに、日産さんは神奈川県で、ホンダさんは栃木県で、マツダさんが広島県で実験を計画されています。来年には、こういった地域を合同した官民大規模実験も計画されています。愛知県DSSS作業部会の体制■05年6月、UTMS協会のDSSS分科会の傘下に、「愛知県DSSS検討作業部会」を立上げ<愛知県DSSS検討作業部会メンバー>・部会長トヨタ自動車・副部会長住友電工・部会員オムロン、京三製作所、小糸工業、デンソー、日本信号、日本電気、富士通、松下電器、三菱電機・監督UTMS協会・監修警察庁、愛知県警UTMS協会新交通管理システム協会研究開発委員会安全運転支援システム分科会愛知県DSSS検討作業部会神奈川県DSSS検討作業部会栃木県DSSS検討作業部会広島県DSSS検討作業部会実証実験について実証実験について06年度実験概要(3) 路センサ(2) DSRC(1) 光ビーコン検出率の精度通信機能通信機能位置標定機能①信号情報利用④規制情報利用③接近車両検知情報提供⑥横断歩行者・自転車検知情報提供②死角画像伝送①信号情報利用④規制情報利用該当システム・システムの事故低減効果の検証・ドライバの受容性検証・インフラを構成する要素技術の技術的成立可能性の見極め・システムの実現に向けた技術課題の抽出と開発シナリオ策定への反映目的b.アプリ・効果受容性検証(注意喚起レベル)a.要素技術検証(注意喚起~介入制御レベル)実験項目 愛知県での実証実験の体制をご紹介いたします。一昨年の6月に、警察庁さん、愛知県警さんのご指導の下、UTMS協会のDSSS分科会の傘下に愛知県DSSS検討作業部会を立ち上げさせていただきました。メンバーはトヨタ自動車のほかに、住友電工さん他ここにあります9社です。 昨年度の実験概要です。要素技術検証とアプリ・効果受容性検証の大きく2つに分けまして、要素技術の関係では、光ビーコン、DSRC、路センサの検証実験を行っています。効果検証につきましては、事故低減効果、ドライバーの受容性といったものの実験データを集めています。実験場所は、上原町、梅坪町、小坂町、本新町、土橋町、山之手、御幸本町。豊田市の中の事故多発地点で、事故要因、交通量をかんがみまして、インフラの設置容易性をあわせて選定しています。実験車両カメラ光ビーコン06年度実験項目DSRCアンテナ可視カメラミリ波レーダ遠赤外カメラステレオカメラ06年度実験項目<接近車両検知情報提供システム> 要素技術実験の光ビーコン関係の実験項目です。どのぐらい精度よく伝わるのかといった伝送可能容量。それから、先ほど申し上げました位置精度。どのぐらいの精度が出るのか確認を行っています。これが実験に使っています光ビーコンの写真です。 次に、要素技術の路側センサの関係です。接近車

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