平成19年度 研究成果報告会開催記録
13/77

13在を知らせてくれるならば、そういったものもあわせてインフラと考えています。インフラ協調システム具体案警報・介入制御判断ミスやルール違反を防止規制情報利用警報・停止支援BRAKE!BRAKE!信号情報利用警報・停止支援BRAKE!BRAKE!情報提供/注意喚起認知をサポート接近車両検知情報提供横断歩行者・自転車検知情報提供停止・低速車両検知情報提供 インフラ協調システムの具体例として、認知をサポートするものと判断ミスやルール違反を防止するものがあります。認知をサポートするものとしては、出合い頭の事故を防ぐ接近車両検知情報提供システム、見通しの悪いカーブの先で車が渋滞しているときに対策をとる停止・低速車両検知情報提供システムがあります。一方、判断ミスやルール違反を防止するものとしては、信号情報を利用して、赤信号なのにスピードを減速せずに入っていったときに注意喚起したり、警報を出したり、ブレーキアシストをしたりする信号情報利用警報・停止支援システム、一旦停止の交差点に減速しないで車が入ってきたときに知らせる規制情報利用警報・停止支援システムがあります。インフラ協調システムの作動イメージ注意喚起(音・画面表示)ポン!警報・画面表示及び停止制動ピピピピピ! システムの具体的な作動イメージです。交差する道路側に接近車両があるのに、一旦停止の交差点に入る車のスピードがあまり減速していない場合には、まず、注意喚起のために音や画面表示で知らせます。さらに、その先でもスピードが落ちていない場合には、警報レベルでピッピッと、さらに緊急性を知らせます。その後もスピードが減速しない場合、例えば居眠りとか、そういうこともあると思いますが、停止制動ということでブレーキアシストをかけることも考えられます。もちろん、衝突安全と予防安全という自律型システムでも事故が減ると考えていますが、インフラ協調システムは、それに加えてさらに事故の削減を狙うものです。衝突安全インフラ協調システム予防安全自律型システム2000 20XX「「ゼロナイズ」へ・・・・・・「ゼロナイズ」とは、環境への負荷、交通渋滞、交通事故などのクルマがもたらすネガティブな側面を最小化していくべく、絶えず努力を続けていくビジョン・姿勢を象徴する言葉です。「ゼロナイズ」へむけて(1)導入・普及に向けた課題(1)導入・普及に向けた課題・社会的受容性・インフラ設備コスト・車載機コストインフラ協調インフラ協調システムの導入に向けてシステムの導入に向けて(2)技術的課題(2)技術的課題・車載システム・インフラシステム・通信・センサ・位置標定重要課題実現のための課題インフラ協調システムにおける無線利用の将来の方向将来のインフラ協調システムの無線メディアでは、無線LANより高速移動への対応可能性(耐マルチパス、耐シャドウィング等)が高く、光ビーコンやDSRCより伝送速度・通信距離が大きいものが求められる。ID識別系情報提供サービス安全運転支援系サービス小無線LAN(802.11x)光ビーコンDSRC(ARIB T75・T55)中大高速移動への対応可能性(耐マルチパス、耐シャドウィング等)伝送速度・通信距離IP系情報提供サービス低高中米国WAVE等T75等の発展将来必要な無線メディア インフラ協調システムの実現のためにはいくつかの課題があります。社会的な受容性、インフラの

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る