平成19年度 研究成果報告会開催記録
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12System)、TRC(Traction Control)、さらには、AFS(Adaptive Front-Lighting System)、そして、カーブの手前で道路形状に沿った形でシフト制御をしていくナビ協調シフト制御があります。ボディ構造の最適化ボディ構造の最適化より多くの衝突環境への対応より多くの衝突環境への対応保護装置の追加保護装置の追加--歩行者傷害軽減歩行者傷害軽減--サイドエアバッグサイドエアバッグ--カーテンエアバッグカーテンエアバッグ--GOAGOA--頭部衝撃緩和構造インテリア頭部衝撃緩和構造インテリア安全走行安全走行事故回避事故回避衝突予知衝突予知乗員保護乗員保護歩行者保護歩行者保護衝突安全--ABSABS--TRCTRCレーンキーピングアシストレーンキーピングアシスト--VSCVSC視界補助視界補助--ブラインドコーナーモニタブラインドコーナーモニタ--AFSAFS統合制御統合制御--VDIMVDIMナビ協調シフト制御ナビ協調シフト制御自律安全サービス自律安全サービス先進の衝突回避先進の衝突回避アシストシステムアシストシステム予知による衝突安全性能予知による衝突安全性能の向上の向上--プリクラッシュセーフティプリクラッシュセーフティ運動限界制御運動限界制御事故発生インフラ協調安全インフラ協調安全AFS:AdaptiveFront‐LightingSystemVDIM:VehicleDynamicsIntegratedManagementTRC:TractionControlGOA:GlobalOutstandingAssessmentABS:Anti‐LockBrakeSystemVSC:VehicleStabilityControl200020XXクルマの安全技術の歴史と方向性私どもはこれらを自律型の安全サービスと分類しています。自律型とは、車単独で対策がとれるという意味です。それに対して、車単独ではできない、例えば道路とか、信号といったインフラ側が情報を提供して、車と協調することによって対策をとるインフラ協調安全型のサービスがあります。本日ご報告するのは後者のほうです。認知ミス判断ミス54%30%16%追突単独正面衝突対歩行者事故(死傷者)対象となる事故その他右直右左折出会頭2000年ITARDAデータ対象となる事故は「認知ミス」・「判断ミス」・「交通ルール違反」により発生解析結果交通ルール違反自律型安全システムで救えない事故の分析結果 自律型の安全システムで救えない事故を整理すると、出合い頭、右左折の事故、右直の事故、対歩行者の事故があります。これらは交差点近辺で発生する事故です。これらを更に分析すると、認知ミス、判断ミス、交通ルール違反の3つが原因となっています。 インフラ協調システムとはどういうものか。先ほども申し上げましたように、車に搭載している車載センサなどによる見通し内の車両や障害物の情報を基に対策をするのが自律型のシステムですが、それでは対応できないもの、すなわち、車両、歩行者、自転車などの見通し外の情報を基に対策を打つ仕組みと、もう1つ、信号や規制などのインフラからの確実な情報を基に対策を打つものがインフラ協調型の対策です。インフラ協調システムの基本的考え方インフラインフラ協調システムとは協調システムとはインフラ協調型◎自律型安全システムでは対応できない事故への対応①信号や規制などのインフラからの確実な情報②見通し外の情報(車両・歩行者、自転車など)連携自律型◎自律型安全システムと連携して機能車両で統合的に判断ドライバへの運転支援介入制御情報提供/注意喚起警報◎車載センサなどによる見通し内の車両や障害物情報 こういったシステムは当然、自律型安全システムと連携して機能するもので、車両側で統合的に判断し、ドライバーの運転支援をします。機能レベルは段階的に、情報提供、注意喚起、それから、警報、介入制御といった形でグレードアップしていきます。 ここでインフラの定義というか、今回使用している「インフラ」という用語の内容をご説明します。4040インフラとは車にとってのインフラとしては、まず、道路があります。そのほかに、道路交通標識、信号機、さらにはビーコンといった通信機器もあります。そのほかにも、例えば、歩行者の方がその存在を知らせる無線機を持っていれば、これもまたインフラになりますし、自分の車両以外の車両に無線機があって存
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