平成18年度 研究成果報告会開催記録
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--59質疑 (司会):ご質問、ご意見をちょうだいしたいと思います。ご意見、ご質問のある方は挙手をお願いします。まずお名前をおっしゃっていただいて、そして、指名していただいて、ご質問をお願いしたいと思います。質問:三名の方(山﨑さん、瀬尾さん、増岡さん)に質問をお願いします。 まず、山﨑さん。エコの実験に私も参加しました。岡崎の自宅から愛環の駅まで歩いて40分かかります。40分歩いて、愛環に乗って、CO2がこれだけ減ったと。そのとおりなんですが。私の当事者意識が低いのかもしれませんが、エコと時間的効率の兼ね合いといいますか。それは個人の問題でしょうが。例えば、歩けば歩くだけ健康だと言われたって、それも困る話です。大体どれぐらいならパーク&ライドの駐車場を設けないといけないよねとか、そういう検討はないんでしょうか。山﨑:非常に興味深い話だと思います。アンケートの結果等からそういうことを分析していくことはできると思いますが、きっちりと研究対象としたことはありません。 チャレンジECO通勤に関して言わせていただきますと、個人の自発的な行動変容を促すことを目指していますが、個人が無理して「ちょっと大変だよ」と思うような状況ではなく、自分がやりたくて「そうか、これをやるといいんだ」という範囲でやってもらうことになると思います。 ただ、私ども研究者としてはそれではいけないので、その辺りを分析できるといいと思います。質問:続いて、瀬尾さん。BMWの駐車場に合計16,000台収容可能と書いてあります。4ページの従業員駐車場の立地というスライドのところですが。従業員が3万4,000人で駐車場が16,000台分ということは、残りの人は公共交通機関で通勤されているということですよね。瀬尾:会社バス、徒歩、自転車、2輪もかなりの社員が利用しております。質問:自動車通勤が少ないということは、例えばパーク&ライドやバス輸送など、いろいろなことで配慮されているからなのか、大変近いから自転車や歩いて行けるということなのか。瀬尾:BMWのケースですと、先ほど立地の配置図でお見せしましたが、公共交通網が非常に充実していますので、公共交通の分担率が非常に高いといえます。質問:ありがとうございました。 次、増岡さん。質問というよりエールを送りたいんですが。こういう形で豊田市の事故データ収集していることは、日本全体を見ても大変貴重な財産だと思います。今後の展開のところで、事故データをいかに系統的に収集できるかとお書きになっていますが、収集に何か障害があるんでしょうか。増岡:おっしゃるとおり、私の記憶の範囲内では、継続的にとっているのは私ども豊田の研究所だけです。実は、個人情報保護の関係で事故データが非常にとりにくくなっています。データをつくる際には、警察署へ出向いて、事故の状況図を見ながらパソコンにインプットしていくんですが、その気になれば個人の名前まで閲覧できてしまいます。一応、犯罪情報なので、そこを隠して見せてくださいとお

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