平成18年度 研究成果報告会開催記録
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--54平成16年度、17年度以前の成果として、幹線道路の旅行速度の向上や渋滞長の減少、円滑化効果が実証されましたが、特定の1日だけの調査でどこまで効果検証できるのか。現在、相変わらず渋滞しているという状況です。それから、官民協同の議論の場としてTDM研究会を設立したわけですが、事業所によって温度差があります。それから、TDMの必要性は広く認知されましたが、渋滞は問題であっても当事者意識に欠けるのではないかということで、多くの課題が整理されてきました。 更に、去年実施しました「チャレンジECO通勤」の概要について説明します。「チャレンジECO通勤」の概要「チャレンジ「チャレンジECOECO通勤」の概要通勤」の概要••1111月月1414日(月)~日(月)~1818日(金)の5日(金)の5日間、日間、““ECOECO通勤”を目的とした通勤”を目的としたTFPを実施。TFPを実施。••WebWeb上での上でのTFPTFP支援システムを支援システムを開発し適用。インターネット利用開発し適用。インターネット利用環境の無い参加者には紙面調環境の無い参加者には紙面調査票を準備。査票を準備。••豊田市豊田市TDMTDM研究会事業所はじ研究会事業所はじめ、愛知環状鉄道沿線4市(岡め、愛知環状鉄道沿線4市(岡崎,瀬戸,春日井,豊田)の事業崎,瀬戸,春日井,豊田)の事業所に広報し、マイカー通勤者の所に広報し、マイカー通勤者の参加を募った。参加を募った。••参加者には、参加者には、CO2CO2削減量に応じ削減量に応じたエコシール(レジ袋を断る等エたエコシール(レジ袋を断る等エコ活動への特典)を付与。コ活動への特典)を付与。昨年11月14日から18日の5日間、ECO通勤を目的としたTFPを実施しました。公共交通機関を使ったり、徒歩、自転車を使ったり、相乗りや時差出勤もECO通勤としてとらえました。インターネット上のシステムに参加していただきました。インターネット利用環境のない方には紙面調査を実施しました。TDM研究会会員事業所をはじめ愛知環状鉄道の沿線4市に参加を募って、参加者にはCO2削減量に応じたエコシールを配布しました。現在、豊田市内、岡崎市にもあるようです。 市の取り組みとしては、公共交通機関の確保のため豊田大橋に無料の実験バスを配車しました。このバスは、本年度、営業運行が始まりました。去年、実験して、今年から運行ということです。理事長のお話で出てきましたザウルスというバスが平成7年に実験運行されてから中心市街地玄関口バスとして営業運行されるまでに7年間かかりました。公共交通機関の確保公共交通機関の確保公共交通機関の確保••「チャレンジ「チャレンジECOECO通勤」と併せ通勤」と併せて、公共交通機関の希薄なて、公共交通機関の希薄な地区で実験バスを運行。地区で実験バスを運行。••P&BRP&BR駐車場を設置駐車場を設置••中心市街地の豊田市駅への中心市街地の豊田市駅へのK&RK&R交通が多く、渋滞が発生交通が多く、渋滞が発生する経路であり、バス運行のする経路であり、バス運行の効果が見込まれていた。効果が見込まれていた。••ピーク時は4便/ピーク時は4便/hh、始発、始発6:406:40~終発~終発21:5021:50、無料で運行。、無料で運行。••利用者アンケート調査を実施利用者アンケート調査を実施し、利用者意識、効果を把握。し、利用者意識、効果を把握。WebによるTFP支援システムWebWebによるTFP支援システムによるTFP支援システム••Step.1Step.1:参加登録と現行の通勤交通行動の入力:参加登録と現行の通勤交通行動の入力••メールアドレス、メールアドレス、IDID、パスワード等、居住地、就業地、通勤実態等登録、パスワード等、居住地、就業地、通勤実態等登録••参加者の事前意識(渋滞意識、個人レベルでの取り組み重要性)参加者の事前意識(渋滞意識、個人レベルでの取り組み重要性)••現行通勤時の現行通勤時のCO2CO2排出量を算出しフィードバック排出量を算出しフィードバック••Step.2Step.2::ECOECO通勤プランづくり通勤プランづくり••実施可能な実施可能なECOECO通勤(公共交通利用、相乗り、時差出勤)を計画通勤(公共交通利用、相乗り、時差出勤)を計画••「みちナビとよた」を活用し、公共交通に関する情報を提供「みちナビとよた」を活用し、公共交通に関する情報を提供••Step.3Step.3::ECOECO通勤の実施通勤の実施••実験期間中の実験期間中のECOECO通勤実施状況を記録通勤実施状況を記録••ECOECO通勤による通勤によるCO2CO2削減量情報をフィードバック削減量情報をフィードバック••Step.4Step.4:実施後アンケート調査による意見収集:実施後アンケート調査による意見収集••実験最終日記録終了後にアンケート調査(環境意識、継続可能性など)実験最終日記録終了後にアンケート調査(環境意識、継続可能性など)••Step.5Step.5:実験結果報告と継続実態把握:実験結果報告と継続実態把握••実験から2ヶ月程度経過後に実施実験から2ヶ月程度経過後に実施••実験最終結果(全体・個人の実験最終結果(全体・個人のCO2CO2削減量、道路混雑変化等)の報告削減量、道路混雑変化等)の報告••実験後の実験後のECOECO通勤実施実態、通勤実施実態、WebWebシステムへの意見など収集システムへの意見など収集 一方、WebによるTFP支援システムですが、5つのステップに分けています。まず、各自の状況を入力していただいて、自分の交通実態を知った上で、ECO通勤プランをつくります。その通勤プランに従ってECO通勤を実施していただいた後、アンケート調査で意見収集して、結果を皆さんにお知らせします。各ステップで、CO2をどれだけ出しているか、どれだけ減らしたか、皆さんの状況をデータとメッセージでお返ししていったということです。Web上にこのような画面のシステムを作って展開してきました。このようにグラフで即座に表示されるようになっています。CO2の量が、全体はどうであったか、自分はどうであったかを示しています。
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