平成18年度 研究成果報告会開催記録
53/87
--53きます。MM=MobilityManagementとは?MMMM==MobilityMobilityManagementManagementとは?とは?ひとり一人のモビリティ(移動)が、社会にも個人にもひとり一人のモビリティ(移動)が、社会にも個人にも望ましい方向に自発的に変化することを促すコミュニ望ましい方向に自発的に変化することを促すコミュニケーションを中心とした交通政策ケーションを中心とした交通政策TFP=Travel Feedback Program とは?TFPTFP==Travel Feedback Program Travel Feedback Program とは?とは?MMMMの最も基本的な手法。の最も基本的な手法。対象者との個別のコミュニケーション・プログラムであ対象者との個別のコミュニケーション・プログラムであり、双方向のやり取りの中で、先方から提供される情り、双方向のやり取りの中で、先方から提供される情報に基づいた個別の情報やアドバイスを提供してい報に基づいた個別の情報やアドバイスを提供していくことで、対象者の行動変容を促す。くことで、対象者の行動変容を促す。MM(Mobility Management)は、東京工業大学の藤井先生のグループが普及活動をしていらっしゃるもので、一人一人のモビリティ(移動)が、社会にも個人にも望ましい方向に自発的に変化することを促すコミュニケーションを中心とした交通政策で、TDMの1つです。ここでいう「望ましい方向」は過度な自動車利用が行われない社会だそうです。自発的に交通行動が変化するように、教育、コミュニケーションを手法として取り入れたものです。 一方、TFP(Travel Feedback Program)は、MMの最も基本的な手法で、対象者との個別のコミュニケーション・プログラムで、双方向のやりとりの中で先方から提供される情報に基づいた個別の情報やアドバイスを提供していくことで、対象者の行動変容を促すものです。例えば、「あなたが今、行っている通勤方法ですと、こんなにたくさんのCO2を出しています。これを自転車に転換するとか、公共交通を使うとか、あるいは、ハイブリッド車等のエコカーに乗り換えることで、CO2量が減りますよ。」という情報を提供しながら、納得していただき、自発的に交通行動をかえていただくという手法です。 豊田市におけるTDMへの取り組み経緯を簡単にご説明します。平成5年度から国、県とともに豊田都市圏新渋滞対策調査を行っています。この調査で主に豊田都心部とトヨタ本社地区を対象に社会実験を繰り返し実施してきました。実験に参加いただいた事業所と平成8年度にTDM勉強会を設立しました。特定の曜日を「TDMの日」として決めるなど、TDMを普及させるようなこともしました。平成17年度には、MMの手法を取り入れて「チャレンジECO通勤」活動を始めました。豊田市におけるTDMへの取組経緯豊田市における豊田市におけるTDMTDMへの取組経緯への取組経緯ITSモデル地区実験(道路交通情報板による経路変更・P&BR・電気自動車共同利用)H11年度都心部事業所での「TDMの日」試行H11年2月豊田市の交通と渋滞に関する市民アンケート調査の実施H8年度TDM勉強会設立(H7年度社会実験参加事業所を母体として組織した)H8年度都心部における通勤方法転換実験(約1,200名が参加し、主要幹線道路の渋滞長を半減)H7年11月トヨタ本社地区鉄道通勤への転換実験(歩行支援策として事業所内シャトルバスを運行)H7年3月休日イベント時P&R実験H6年11月都心部短距離交通実験バスの運行H6年10月豊田都市圏新渋滞対策調査開始現況課題・渋滞対策メニュー整理H5年度豊田市におけるTDMへの取組経緯豊田市における豊田市におけるTDMTDMへの取組経緯への取組経緯TDM社会実験「チャレンジECO通勤」実施愛知環状鉄道沿線4市(豊田市・岡崎市・瀬戸市・春日井市)でTFP実施H17年度中心市街地・トヨタ本社地区通勤者によるTDM社会実験(主要幹線道路で約16%のCO2排出量を削減)H16年度通勤シャトルバスの運行(トヨタ自動車)H15年度簡易デマンドシステムによる中心市街地バス運行(H6年度実験の都心部短距離交通実験バスの営業運行開始)H15年度TDM研究会(名称変更)「のりあいエコデー」の実施H14年度「TDMの日」の実施(毎月第3水曜日にマイカー通勤を控えることを呼びかける)H13年度 豊田市におけるTDM施策継続の成果と課題です。豊田市におけるTDM施策継続の成果と課題豊田市における豊田市におけるTDMTDM施策継続の成果と課題施策継続の成果と課題••社会実験では、幹線道路の旅行速度向上、社会実験では、幹線道路の旅行速度向上、渋滞長減少など、円滑化効果が実証された。渋滞長減少など、円滑化効果が実証された。→→特定の1日だけの調査でどこまで言える?特定の1日だけの調査でどこまで言える?→→現在、相変わらずの渋滞現在、相変わらずの渋滞••官民協同の議論の場「官民協同の議論の場「TDMTDM研究会」設立。研究会」設立。→→「市役所」と「他事業所」との温度差あり?「市役所」と「他事業所」との温度差あり?••「「TDMTDM」の必要性は広く認知された。」の必要性は広く認知された。→→当事者意識はあるのか?当事者意識はあるのか?→→「渋滞対策」だけでどこまで?「渋滞対策」だけでどこまで?
元のページ
../index.html#53