平成18年度 研究成果報告会開催記録
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--52司会:最後の発表になりますが、山﨑基浩主任研究員により「通勤者を対象としたモビリティマネジメント チャレンジECO通勤の概要と評価」と題して発表いたします。山﨑基浩(豊田都市交通研究所主任研究員) 通勤者を対象としたモビリティ・マネジメント「チャレンジECO通勤」の概要と評価通勤者を対象とした通勤者を対象としたモビリティ・マネジメントモビリティ・マネジメント「チャレンジ「チャレンジECOECO通勤」通勤」のの概要概要と評価と評価調査研究グループ調査研究グループ山﨑山﨑基浩基浩TTRITTRI設立設立1515周年記念講演会・研究発表会(周年記念講演会・研究発表会(2006/09/222006/09/22))山﨑と申します。最初の田中の発表では、渋滞が1つのキーワードとして出ていました。先程の瀬尾の発表では、企業の取り組みの事例報告をさせていただきました。私からは、研究所が豊田市や企業と一緒にどんな取り組みをしているかというところをご紹介、ご報告させていただきます。タイトルとして、「通勤者を対象としたモビリティマネジメント チャレンジECO通勤の概要と評価」となっています。チャレンジECO通勤という言葉を耳にされたことのある方、あるいは、去年、実際に参加された方もいらっしゃるかと思いますが、その結果にも触れたいと思います。 まず、チャレンジECO通勤の背景と目的です。「チャレンジECO通勤」の背景と目的「チャレンジ「チャレンジECOECO通勤」の背景と目的通勤」の背景と目的豊田市では通勤時の道路交通渋滞が深刻な問題豊田市では通勤時の道路交通渋滞が深刻な問題平成5年度から平成5年度からTDMTDMの取り組み継続、一定の成果の取り組み継続、一定の成果大企業は独自に対策を実施し始めたが・・・大企業は独自に対策を実施し始めたが・・・施策は恒常的な行動変容につながっているのか?施策は恒常的な行動変容につながっているのか?継続は力?もう一工夫必要?継続は力?もう一工夫必要?「「CO2CO2削減」目標として訴え、削減」目標として訴え、TFPTFPを実施。持続可能でを実施。持続可能で自発的な行動変容を促し、渋滞緩和を目指す。自発的な行動変容を促し、渋滞緩和を目指す。愛知環状鉄道沿線4市、中部運輸局と共同で実施。愛知環状鉄道沿線4市、中部運輸局と共同で実施。CO2CO2削減の意識高揚削減の意識高揚MMMMの普及の普及広域的な取り組み広域的な取り組みへ展開へ展開豊田市では通勤時の交通渋滞が深刻な問題となっています。平成5年度から継続しているTDM(交通需要管理・交通需要マネジメント)の取り組みは、先ほどの発表にもありましたように市内の事業所が独自に対策を実施し始め、一定の成果を得ていますが、私どもがやっている施策が渋滞対策を考えて行動するような恒常的な行動変容につながっているのかどうかが少し疑問ですし、継続は力ということで社会実験を繰り返しているものの、更に工夫必要ではないかと考えていました。CO2削減意識の高揚という社会全般の流れがあります。豊田市は合併して広くなりましたので、広域的な取り組みへ展開していかなくてはいけないだろうという考えもあります。それから、MM(モビリティマネジメント)の普及もあります。MMについては後でご説明します。 そこで、CO2削減、環境保護を目標に、TFP(トラベルフィードバックプログラム)を実施しました。TFPについても後ほど説明します。渋滞が問題だと多くの市民の皆さんは考えておられますが、自らが渋滞の原因だと言われると避ける傾向があるので、渋滞解消でなくCO2削減を目標に呼びかけたわけです。CO2削減によって自発的な行動変容を促して、結果的に渋滞緩和を目指していこうというものです。昨年度は、愛知環状鉄道の沿線4市(豊田市、岡崎市、瀬戸市、春日井市)と中部運輸局と協同でMMを実施しました。 ここでMMとTFPについて説明させていただ

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