平成18年度 研究成果報告会開催記録
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--42いきたいと考えています。5事故データ分析からわかること•事故の特徴や傾向が明らかに時間帯、年齢区分、昼夜、曜日、学区、交差点、事故類型、道路種別、通行目的等•特定の交差点や路線での事故形態事故多発交差点での事故類型、事故地点•高齢者や若者、子どもの事故の特性事故対策を進める上で的確なポイントの抽出6事故地点のGISデータ化(データ収集の基本作業) では、事故データ分析から何が分かるかということですが、事故データは非常に細かいものとなっており、発生場所、どんな形でぶつかったかとか、当事者は誰だったとか、こういう細かいデータからいろいろな分析をします。ここに書いてありますように、特定の交差点や路線で起きた事故の形態を抽出して、当事者はどんな方か、どんな車がかかわっているか、そういったものを分析することによって、的確に事故対策が進められます。 ただ、事故データを分析するだけでは単なる集計という形でしかご提示ができませんので、私どもの研究所では、事故地点を地図情報にプロットしています。これはパソコンの画面ですが、全域で事故データをポイントするとこうなります。どちらから車が来て、どの方向から来た車とぶつかったかみたいな形で記載してあります。少し拡大しますと、これは会場の東側にあるペデストリアンデッキの下ですが、右折直進の事故が多く発生していることが分かります。収集したデータはこのような基本作業を経て蓄積していきます。これが最も重要なポイントになっています。7●2004■2003▲2002事故発生地点 これは2002年に旧豊田市内で起きた事故ポイントです。2,500カ所ぐらいあります。事故地点をこういう形でプロットできます。この上に、例えば2003年を重ね、さらに2004年を重ねると、事故のポイントがどこに集中しているかが分かります。これは全体を見た図ですから分かりにくいですが、地図を拡大することによって、どこの地点でどんな事故が起きているか分かります。例えば、信号があるかないかという分析もできます。そういうデータだけを取り出して重ね合わせることも可能です。 次に、先ほど少しお話ししたヒヤリハットマップです。8ヒヤリハットマップ•市内全76小学校の4年生の児童とその保護者、同居の65歳以上が対象•児童・高齢者:歩いていて危険な箇所自転車に載っていて危険な箇所•保護者:子どもにとって危険な箇所運転していて危険な箇所約10万ヶ所の危険箇所を収集10地点合わせて10地点 人の対策ということで、ことしの7月に市内全76小学校の4年生を対象にヒヤリハットマップをつくってくださいということをお願いしました。小学4年生の児童は5,000名ぐらいいますが、児童とその保護者、さらに同居の65歳以上の高齢者を対象に、1人当たり10件、ヒヤリとかハットしたと
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