平成18年度 研究成果報告会開催記録
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--39 そこで、実際にはどういう生活をしているか。パーソントリップ調査とほぼ同じような結果になっていますが、77.6%が自動車で移動しています。年齢別に見てみますと、30代、40代、50代は90%ぐらいが車で動いています。彼らは渋滞を切実に問題視していまして、「渋滞ポイントはどこですか」と聞くと、非常に多くの個所を挙げます。渋滞を回避したいという意識はあるものの、それでも車の利便性、ドアtoドアの楽さにはかえられないとか、行動を移すきっかけがないという状況のようです。 その代替手段としての公共交通はどうなっているか。これは現在の豊田市の公共交通網です。黒い線で表しているのが電車です。愛知環状鉄道と名鉄の三河線、豊田新線が1時間に3本以上。それ以外の色で示しているのがバスです。朝は1時間に1本未満、地域全体に通っていますが、昼、夕方、夜になるとどんどん減っていきます。これだけ数が少ないと、車に比べて利便性が低い。電車やバスはいろいろな業者が運営しているので、乗り継ぎの問題など、サービスが一体化していない。このような理由で公共交通への転換は必要だと思ってもなかなか難しいという状況です。東部丘陵線愛知環状鉄道線名鉄豊田線名鉄三河線愛知環状鉄道線旧豊田市下 山足 助藤 岡小 原旭稲 武国道419号国道153号国道153号(主)土岐足助線(主)岡崎足助線(主)豊田明智線(主)瀬戸設楽線(主)豊田明智線(県)則定豊田線国道301号木瀬飯野小渡大草足助病院香嵐渓稲武大沼四郷猿投松平橋加茂が丘高校八草篠原保見黒笹浄水上豊田貝津平戸橋越戸梅坪愛環梅坪豊田市上挙母三河豊田土橋末野原三河上郷竹村若林三河八橋永覚新上挙母三好ヶ丘新豊田【【朝朝】】77~~1010時時東部丘陵線愛知環状鉄道線名鉄豊田線名鉄三河線愛知環状鉄道線旧豊田市下 山足 助藤 岡小 原旭稲 武国道419号国道153号国道153号(主)土岐足助線(主)岡崎足助線(主)豊田明智線(主)瀬戸設楽線(主)豊田明智線(県)則定豊田線国道301号木瀬飯野小渡大草足助病院香嵐渓稲武大沼四郷猿投松平橋加茂が丘高校八草篠原保見上豊田貝津平戸橋越戸梅坪愛環梅坪豊田市上挙母三河豊田土橋末野原三河上郷竹村若林三河八橋永覚新上挙母新豊田黒笹三好ヶ丘浄水【【昼昼】】1010~~1616時時東部丘陵線愛知環状鉄道線名鉄豊田線名鉄三河線愛知環状鉄道線旧豊田市下 山足 助藤 岡小 原旭稲 武国道419号国道153号国道153号(主)土岐足助線(主)岡崎足助線(主)豊田明智線(主)瀬戸設楽線(主)豊田明智線(県)則定豊田線国道301号木瀬飯野小渡大草足助病院香嵐渓稲武大沼四郷猿投松平橋加茂が丘高校八草篠原保見黒笹上豊田貝津平戸橋越戸梅坪愛環梅坪豊田市上挙母三河豊田土橋末野原三河上郷竹村若林三河八橋永覚新上挙母三好ヶ丘浄水新豊田【【夕夕】】1616~~1919時時●公共交通網の実態●公共交通網の実態公共交通への転換を必要だとは思うけど…東部丘陵線愛知環状鉄道線名鉄豊田線名鉄三河線愛知環状鉄道線旧豊田市下 山足 助藤 岡小 原旭稲 武国道419号国道153号国道153号(主)土岐足助線(主)岡崎足助線(主)豊田明智線(主)瀬戸設楽線(主)豊田明智線(県)則定豊田線国道301号木瀬飯野小渡大草足助病院香嵐渓稲武大沼四郷猿投松平橋加茂が丘高校八草篠原保見浄水上豊田貝津平戸橋越戸梅坪愛環梅坪豊田市上挙母三河豊田土橋末野原三河上郷竹村若林三河八橋永覚新上挙母黒笹三好ヶ丘新豊田【【夜夜】】1919時~時~週2日運行路線区分凡  例(朝:概ね7時~10時)時間3本以上時間2本程度時間1本程度時間1本未満週1日以下運行路線民間乗合バス公共・地域バス時間当り本数限定路線主体区分▼問題視されていること▼問題視されていること--必要最小限のサービス必要最小限のサービス--利便性利便性--サービスの一体化サービスの一体化--利用するメリット利用するメリット 提案された解決策や思いと現状とを整理して、豊田市の交通問題に対する市民意識をまとめたものです。市民自身は渋滞に高いストレスを感じていて、車の利用で生じる交通問題に対して非常に高い関心を持っています。一方、都市の交通問題に対してどう思っているかを書いたのが下の白丸3つです。車のまちとして新たな交通システムづくりに対する期待は高く、拡大した町村部に責任を持つべきだし、将来、高齢になったときの移動不安もあるので、市は公共サービスとして交通問題を考えてほしいと。市民は交通問題を客観的にとらえ、どうにかしないといけないと非常に強く感じていることが把握できました。交通問題を客観的に捉えている傾向交通問題を客観的に捉えている傾向○将来・高齢化したときの移動問題への不安○将来・高齢化したときの移動問題への不安○町村部への責任・公共サービスとしての受容○町村部への責任・公共サービスとしての受容○クルマの街としての交通システムに対する期待○クルマの街としての交通システムに対する期待豊田市の交通問題に対する市民意識●●渋滞に高いストレスを感じ、クルマの利用から生じる渋滞に高いストレスを感じ、クルマの利用から生じる交通問題に対する意識が高い交通問題に対する意識が高い これらの考え方は、今、豊田市が交通政策を考えるにあたって問題点として挙げているところを非常に的確に指摘していて、市の考え方と市民の考え方は一致していると言えます。今後、市民が感じている問題点を政策に反映させるためにも、使う側と行政と一緒になって考え、持続可能な交通まちづくりを進めていくことが必要だと考えています。 今回の調査の結果を見ても、市民の方の視点はさまざまです。計画全体に興味を持つ人、もっと身近な地域の問題を考えたい人、環境や経済性といった面から興味を持つ人、それぞれですので、そのきっかけを数多く用意しながら、交通まちづくりを一緒に進めていく必要があるのではないかと考えています。・・住民と語るシンポ住民と語るシンポジウムジウム((都心ビジョン都心ビジョン))市民意識を捉えて・公共交通地区検討会・公共交通地区検討会・ヒヤリハットマップ・ヒヤリハットマップ・公共交通乗り換えガイド・公共交通乗り換えガイド(子ども(子ども//住民対象)住民対象)・チャレンジエコ通勤・チャレンジエコ通勤(通勤者(通勤者//企業)企業)都市交通に関心を持ち身近な地域の問題として街の交通を見直そう!●持続可能な交通まちづくりを支える市民参加の仕組み●持続可能な交通まちづくりを支える市民参加の仕組み 本年度、都心ビジョンについて住民と語るシンポ

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