平成18年度 研究成果報告会開催記録
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--37(司会):定刻となりましたので、講演・発表会を再開したいと思います。当研究所で毎年、自主研究や受託研究等多数なテーマをもって研究を行っています。平成17年度の自主研究・受託業務等のテーマの一覧表は講演・発表会資料として皆様にお配りしましたが、第3部では、これら研究のうちの一部成果について、もう少し詳しく報告をさせていただきます。合計4人による報告ですが、4人の発表の後にまとめて質疑していただく時間があります。それでは、最初は、田中研究員より「豊田市民の交通問題意識を捉えて」と題し発表します。田中智麻(豊田都市交通研究所研究員) 豊田市民の交通問題意識を捉えて研究報告:田中智麻 「豊田市民の交通問題意識を捉えて」というテーマで田中から発表させていただきます。研究所では豊田市の交通まちづくりを住民参加で推進していこうとしています。今回、なぜ豊田市民の交通問題意識を捉えようと思ったか。恒常的に「公共交通の便が悪い」ことが問題視される恒常的に「公共交通の便が悪い」ことが問題視される⇒●⇒●交通問題に対する詳細な意識を把握する交通問題に対する詳細な意識を把握する研究の概要住民ニーズに合致する政策が求められる住民ニーズに合致する政策が求められる⇒●⇒●ITSITSモデル都市として住民ニーズモデル都市として住民ニーズ主導主導の政策展開プロの政策展開プロセスを検証するセスを検証する政策マネジメント政策マネジメント土木計画学会(土木計画学会(66月)月)展開プロセス展開プロセスITSITS世界会議(世界会議(1010月)月)豊田市が毎年行っている市民意識調査では、常に交通に関することが問題視されています。では、交通政策をやっていないのか、公共交通について考えていないのかというと全くそうではなくて、むしろ交通政策には非常に力を入れています。にもかかわらず先のような評価がなされているわけですから、市民の問題視している点はどこなのかをまず把握する必要があるのではないかと考えたことが1つ目の理由です。 また、交通に限ったことではありませんが、住民ニーズをとらえて政策を進めていく必要があります。豊田市はITSのモデル都市ですが、ITSの分野でも住民ニーズ主導で政策展開するために、そのプロセスについて住民意識の検証をしていこうと考えたことが2つ目の理由です。 昨年度の研究成果は、政策マネジメントを土木計画学会で、その展開のプロセスについては10月にロンドンのITS世界会議で発表する予定になっています。意識調査の概要とフロー市民の実態把握-交通行動-問題視される詳細●アンケート調査●アンケート調査●フォーカスグループ●フォーカスグループインタビュー調査インタビュー調査-2005年11月-3000名抽出回収856部(29%)2段階調査あがった課題に対して-原因は何なのか?-解決方法は?-2006年1月29日、2月4日-19名(6名、6名、7名の3グループ)市民の交通問題意識をどのように捉えたか市民の交通問題意識をどのように捉えたか 本日は、そのような行政の視点ではなくて、市民

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