平成18年度 研究成果報告会開催記録
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--28 これは、ブログで掲載された意見をまとめたものです。これをもとにワークショップで議論したわけです(前頁の表1)。全体としては「率直に言って、バスマップはなんのためにつくっているの?」という意見から、「情報の範囲をどうするか」とか、「沿道情報をどこまで入れるか」とか、「路線の情報をどこまで入れるか」とか。それは地図の大きさとも絡みますから、「大きいほうがいい」とか、「いや、ポケットに入ったほうがいいぞ」とか、いろいろな意見が出ます。それから、「バス停の情報や運行時間帯の情報が分からない」とか、「外国人がよく来るけれども、それに対する情報提供としては不便だ」とか。英語もありませんし、ポルトガル語もありませんから。それから、バスマップの大きさ、使いやすさなど。ブログで交わされた意見を10の観点に分けてまとめて、ワークショップで使いました。これは豊田市さんにまとめていただきました。 それをもとに出された改善案がこちらです(前頁の表2)。対象を誰にするかとか、エリアをどこにするか、路線の書き方をどうするか、道路の色や配色をどうするか、路線はどこまで掲載するか、それらについて議論して改善点をまとめています。165.試行の総括:市民との情報交換の手段としてのブログ活用の課題テーマ例(後掲)・あせらずにじっくり育成・日常的なテーマから1.基本的考え若者・現役層の取り込み・トラックバックを活用・層の拡大4.広がりモデルの検討民間のレビュウー・情報の価値・学術的意味5.ビジネス徹底・規定の設定3.個人情報保護体制整備、予算措置・管理人が管理&テーマ設定2.品質の確保過去の参加者SNS(当初MIXI→独自ソフト)・当初は参加者を絞り徐々に拡大2.サイトの盛り上げ対応ポイント項目 最後に、試行の総括です。今、コンテンツの話をしてきましたが、メインはwebを使って市民の意見をとることですから、まずは焦らず良いソフトをつくって、バーチャルな議論の場を育成していきたいと考えています。 それから、サイトを盛り上げたいと思っていますが、当初は参加者を絞ってディスカッションして、それから、拡大していくと。皆さんもmixiという会社を聞いたことがあると思います。mixiという会社はSNSの最大手で、700万人ぐらいのメンバーがいると言われています。先日、上場して、公募価格155万円の1.9倍の295万円で初値を付けて、今、325万円ぐらいだと思います。私もこんなことをしていながら、mixi株の申し込みを全然していないので、実利は全くないんですが。mixiで、最初、ソフトを使って、あと、独自のソフト展開していくのもいいかなと考えています。 また、品質という意味では、管理人が書き込まれた意見に対して答えていくと。それをどれだけまじめにやるか。そういう意味では、NPOでも体制を整備し、予算が必要になる。それから、なんといっても個人情報保護。 それから、拡大という点ではトラックバックを活用する。ブログなりSNSで、関連のほかのところに飛ぶ仕組みです。普通のホームページのリンクと違って、自動的にできるようなソフトがブログやSNSには準備されていますから、トラックバックによって範囲を広げていきたい。 それから、ビジネスとしては、センテンスで書いているブログをどう要約するか。先生方もデータマイニングとか、いろいろなことをおやりになっていますが、検索技術をこの辺にどう展開するかということは情報通信の学会では大きな関心事で、アメリカが圧倒的に前方にあります。こういうものを例と
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