平成18年度 研究成果報告会開催記録
23/87
--23(司会):続きまして、第2部に入ります。先ほど太田所長が申し上げたように、当研究所は市民やNPO、NGOとの協働が重要であると考えています。豊田市の交通まちづくりにおける市民提案、そして、市民調査研究を促進させるために、昨年度、市民研究助成制度を創設しました。助成対象として初めて採択されたのは、これからご報告していただく2グループです。これからの市民提案・市民調査研究が豊田市で活発に行われる起爆剤になればとの思いで、2グループの代表の方に昨年の研究に成果をご披露いただきます。 なお、2グループの代表者となる講演者のご略歴は講演発表会の資料にありますので、それをもってご紹介と変えさせていただきます。 最初に、NPO法人ITSプラットフォーム21の河野理事長に「豊田市交通問題に関するweb(ブログ)を使った市民との情報交換の試行」と題し発表していただきます。河野安宣(NPO法人ITSプラットフォーム21理事長) 1市民研究助成研究テーマ報告「豊田市交通問題に関するweb(ブログ)を使った市民との情報交換の試行」理事長河野安宣ただいまご紹介いただきましたNPO法人ITS-P21の河野です。15周年記念おめでとうございます。高い席からではございますが、今後ともますます発展されること心からお祈りしたいと思います。 太田先生のお話をお聞きしていまして思い出したのですが、トヨタの交通環境課に異動し最初に「読め」と言われた本がブキャナン・レポートでした。日本では確か鹿島出版会から出された本ですが、何回も読みました。先だっても、ある専門家の先生に「ブキャナン・レポートの考えはまだ全く生きている」言われました。私はトヨタ交通環境委員会製作の映画『世界の都市交通』3部作の事務局をやっていましたが、今でも、その中身はそんなに間違っていないと思っています。豊田市を素材として、ブキャナン・レポートの豊田市版が理論的にも、それから、ビジュアル的にも実現できたらいいなと思います。私どものNPO法人は交通工学の専門家でも、都市計画の専門家でもありませんので全然レベルは違いますが、その一助となれたらと考えています。今回豊田市及び豊田都市交通研究所から支援を受けましたので、皆さんとは若干違った視点から考えていることをご説明したいと思います。 本日のご説明は6点です。NPO法人の紹介と今回テーマの目的、なぜそういうことを考えたかということ、今回の試行と総括、2目次1.NPO法人ITSプラットホーム21とは2.今回の目的・狙い3.目的の背景4.今回の試行5.試行の総括6.今後の展開今後の展開ということで、いわばPDCAのフォーマットにのっとっています。 ITSプラットフォーム21という名前を付け
元のページ
../index.html#23