平成17年度 研究成果報告会開催記録
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-30- る意識が変わったかなど、事前事後での意識の変化もとらえてもらいたい。 それから、せっかく企業としてやっているので、海外でやっているように、手段を転換した人は有給休暇を付けるといったことも考えられます。また、二極化で時間雇用職員の人が増えていますので、時間雇用職員の人と長く愛着を持って勤めている人との違いもとらえておきたい。多分、住んでいる場所の分布も大きく違うでしょう。 そして、ほかの実験と比べて実験期間1週間は少し短いと思います。素晴らしい実験をやったと言うには、1カ月というと1カ月になってしまうから、3カ月ぐらいといっておけば1カ月ぐらいになるでしょう。 右の図はサービスショットです。手段を転換することで「体を動かせてよかった」というのがありました。最近、アクティブトラベルといって、運動しないと肥満につながりますし、作業の効率も落ちるし、休みの回数も多くなるということで、毎日の活動の中で歩いたり、自転車に乗ることが非常に重要だと言われています。その面から自転車の利用を促進している。モビリティティマネジメントの1つでもありますが、そういう情報提供することで車から自転車にかわることもあるんです。38%が体を動かせてよかったと言っているということは、日ごろ動かしていないわけです。まだこの辺も余地があると思います。 それから、ITS情報センター。情報そのものというよりは、地域にどのような意味を持つか。交通まちづくりを進めていく上で情報ギャップを解消したいということと、単に情報が提供されて行動が変わるということ、この2つがごちゃまぜになっていたので分かりにくかったと思います。でも、この2つの点は両方とも重要です。 交通まちづくりはPDCAサイクルで進めるのですが、その始まりのところで、まちをどうしたいか、まちにどんな問題があるかという認識に情報ギャップが必ずあります。どこでもそうで、役所の考えていることと商店街のおやじさんの考えていることと利用者の考えていることにギャップがあって、考えていることがみんな違います。話し合っていく中で、そのギャップが縮まっていくと、やっと何かが一緒にやれるようになるのです。だから、そのギャップを縮めるには、どういう情報提供がいいかという視点が必要でしょう。④④TDM社会実験TDM社会実験の取組みの取組みについてについて大場・瀬尾大場・瀬尾TDM研究会(企業)の積極的取り組み事前事後分析の評価フレームが不十分。行動変化だけでなく、意識の変化を捉えたい手段変更「体を動かせてよかった」38%雇用主による施策を取り入れたい時間雇用職員の特徴を捉えたい実験期間をもう少し、延ばせないか。Source, SUTRANSconference, 20050912⑤⑤ITS情報センター「みちナビとよた」ITS情報センター「みちナビとよた」田中田中ITSモデル都市の情報提供を対象地域にどのような意味をもつか?「交通まちづくり」の始め=情報ギャップの解消「豊田方式MM」を見つけたい中心市街地へ行く回数増やす情報提供は?総合情報を、スケジュール支援に変換したい
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