平成17年度 研究成果報告会開催記録
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-20- 豊田市の交通事故データ分析 増岡 義弘 中学校・高校教員へのヒアリングから中学校・高校教員へのヒアリングから中学校・高校教員へのヒアリングから利用者の意識と行動利用者の意識と行動利用者の意識と行動鉄道廃止が決まった年度には、保護者から、鉄道廃止が決まった年度には、保護者から、鉄道が無くなるのなら地元の鉄道が無くなるのなら地元の高校を受験させたい高校を受験させたいという意思表示があった。という意思表示があった。豊田市中心市街地の進学校に受かる学力レベルの生徒が、豊田市中心市街地の進学校に受かる学力レベルの生徒が、鉄道廃止を理鉄道廃止を理由に地元の高校を選んだ。由に地元の高校を選んだ。鉄道沿線の高校は人気があるが、バスでしか行けない高校は廃れる。鉄道沿線の高校は人気があるが、バスでしか行けない高校は廃れる。【【進学する高校の選択進学する高校の選択】】「遅れは僅か」と言っても、やはり「遅れは僅か」と言っても、やはりバスは時間が不確実というイメージバスは時間が不確実というイメージがある。がある。総合学習で使ったが、小型のバスなので生徒が皆乗れるか不安がある。総合学習で使ったが、小型のバスなので生徒が皆乗れるか不安がある。曲がりくねった路線で、曲がりくねった路線で、遠回りしている感じ遠回りしている感じがする。がする。鉄道駅に二輪車を置いておき、藤岡方面に行く人が多数いた鉄道駅に二輪車を置いておき、藤岡方面に行く人が多数いたが、バスになっが、バスになってそれができなくなったようだ。てそれができなくなったようだ。バスは家の近くにバス停がある人しか使わない。バスは家の近くにバス停がある人しか使わない。生徒はバスに乗るなら生徒はバスに乗るなら自転車を使う自転車を使う。。中心市街地の学習塾通いに鉄道を使っていたが、バスに替わってからは中心市街地の学習塾通いに鉄道を使っていたが、バスに替わってからは保保護者が自動車で送迎護者が自動車で送迎している。している。鉄道があった頃は部活動の試合で生徒がバスを使っていたが、今は保護者鉄道があった頃は部活動の試合で生徒がバスを使っていたが、今は保護者が自動車を出している。が自動車を出している。【【バスの使い方・印象バスの使い方・印象】】まとめと今後の研究まとめと今後の研究まとめと今後の研究【【仮説として導かれたもの仮説として導かれたもの】】運行サービス内容に対する利用者の先入観運行サービス内容に対する利用者の先入観→→鉄道と同等に設定されていても不安がある。鉄道と同等に設定されていても不安がある。→→経験により不安感は取り払われるのではないか。経験により不安感は取り払われるのではないか。鉄道路線に沿ったルート設定の影響鉄道路線に沿ったルート設定の影響→→利用可能圏域を狭める可能性がある。利用可能圏域を狭める可能性がある。→→一方、生活道路に入り込んだきめ細かな路線は遠回り一方、生活道路に入り込んだきめ細かな路線は遠回りしている印象を与える。している印象を与える。「鉄道」との比較ではなく「自転車」「自動車(送迎)」との比較「鉄道」との比較ではなく「自転車」「自動車(送迎)」との比較→→バスより「自転車」バスより「自転車」「自動車(送迎)」の方が優位?「自動車(送迎)」の方が優位?ライフステージの変化と廃止のタイミングライフステージの変化と廃止のタイミング→→廃止が予定どおり9月であれば、半年間の「お試し猶予」廃止が予定どおり9月であれば、半年間の「お試し猶予」が与えられ、利用者減少はもう少し小幅だった?が与えられ、利用者減少はもう少し小幅だった?【【今後の研究今後の研究】】沿線住民・利用者へのアンケート調査を実施沿線住民・利用者へのアンケート調査を実施調査結果から、これらの仮説を検証調査結果から、これらの仮説を検証

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