平成17年度 研究成果報告会開催記録
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-9- 各種ドライバーに対して抜け道利用に関する意識調査(アンケート)を実施して、抜け道利用の意識構造を解明します。この2つにより、抜け道利用対策の検討材料とすることが目的です。 研究対象は旧豊田市としています。豊田市は愛知県の他の市部と比較すると幹線道路の整備率が低く、抜け道利用が顕著であると聞いています。 まず【A】交通調査の概要を説明します。調査箇所の選定にあたっては、一昨年に予備調査をしました。そこで抜け道を指摘してもらって、指摘が多かった抜け道から選んでいます。 調査内容、方法および調査時期ですがトラフィックカウンターという機械を用いて、断面交通量や地点速度などを計測します。写真のように、トラフィックカウンターは路面上に比較的簡易に設置できます。調査時期は2004年12月14日から20日の1週間で、24時間計測を行っています。 一昨年の予備調査で抜け道を列挙してもらったのですが、ドライバーが抜け道をきちんと認識しているかという不安もありました。ところが調査結果を見ますと、明らかに抜け道とは認められない道路は指摘されていなかったので、抜け道の定義を理解してもらえていたと思います。 調査地点として選んだのは2カ所で、1カ所は白山地区です。豊田市の中心部から北西の方向、写真のようなところです。ここに薄く見えるのがトラフィックカウンターです。もう1カ所は寿地区で、南方面から豊田市の中心部に向かった一方通行の道路です。抜け道として非常に多く指摘されたところです。 これは、寿地区の一方通行道路の交通量調査結果です。横軸が時間(24時間)で、縦軸が交通量です。左の青棒が平日交通量、右の赤棒が休日のものです。なお、月曜日から金曜日までの時間帯別交通量を出して、分散分析という手法で有意差の検定をした結果、差がなかったので、平日の交通量は月曜日から金曜日の平均をとっています。また、土曜日と日曜日の時間帯別交通量を統計的に検定してみると有意差があったので、休日については日曜日のものを採用しています。結果は、7時、8時台に非常に大きなピークがあり、研究のフローと目的研究のフローと目的抜け道利用の意識構造を解明【A】抜け道における交通調査【B】各種ドライバーに対する意識調査抜け道利用の実態把握抜け道利用対策の検討材料とする<研究対象:豊田市>【【AA】】交通調査の概要交通調査の概要・一昨年の予備調査で抜け道としての指摘が多い・対応する幹線道路があり、沿道に住宅がある調査箇所の選定調査内容・方法および調査時期・トラフィックカウンターSTC-2100を用い、断面交通量、地点速度等を計測・2004年12月14日(火)~20日(月)の24時間計測トラフィックカウンター豊田市白山地区寿地区調査地点010020030040050060001234567891011121314151617181920212223時台010203040506070km/h平日交通量休日交通量平日平均速度休日平均速度平日休日ピーク率13.4%9.3%昼夜率1.201.20交通調査結果(寿地区)交通調査結果(寿地区)高いピーク率特に朝の通勤時に抜け道として利用

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