平成17年度 研究成果報告会開催記録
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-6- 中にBの病院に行って、予約を確認して、待って、お医者さんに会って、診断してもらって、薬を取って帰ってくるには2時間では足りないということで、使えません。Aは時間があって使える。Aは午後やっていないから使えない。Bは午後、時間が取れるから使える。 結局、交通の問題といっても、その人がどれぐらいのどういう生活をしているか、行きたい施設がどこにあって、どの時間に開いているのか、そこでどう動くのかという、この3つが関連しています。したがって、交通を利用して生活の質を改善するためには、他の公共サービスを無視して交通のことだけをやっていても駄目で、堅いことを言えば土地利用をもっとしっかりしないといけない。検討を行う際には、より具体的に、どこに住んで、どのように時間を使うということが、交通手段と施設によって、どの程度変わるかということを分析しなければいけません。 そのためには、豊田に住んでいる人はどういう生活のパターンになっているか、これは勤める会社が違えば違うように、いろいろな形の生活のパターンを持っている方がいて、豊田市の特徴的なものもあると思います。それに合った形での交通サービスが提供されているのかということをチェックしていくと、交通モデル都市になるのではないかということです。 一般的なプロセスとしては、生活の質と目標をやり、現状の生活のパターンとか、都市のサービス、交通サービス、どこが問題であるのかを見て、それを改善するにはどうしたらいいかをやり、実験したり、本格的に実施したりして、繰り返していくということです。これは太田先生の教科書に載っていたのですが、それをやっていくとだんだんよくなります。1回でできるものではないから何回も何回も繰り返していく中でサービスがよくなるということです。 将来展望としては、豊田市を交通モデル都市にということです。研究所を核とした市民・企業・行政のネットワークを形成しつつ、子育て支援のための交通、医療サービス充実のための交通、企業活動支援のための交通、安全・安心のための「活力「活力==活動参加力」を高める活動参加力」を高める第三部展開•活動可能性:時空間プリズム内で、ある活動場所に行き、ある活動をして、次の固定場所に戻ってこれる可能性時間空間活動場所A高齢者a活動場所B午後午前サービス時間活動に要する時間(プリズム幅∩サービス時間)活動可能性A午前:可能A午後:不可能B午前:不可能B午後:可能V活動に要する時間活動可能「協働」を実践する「協働」を実践する活力を決めるのは①生活パターン活動スケジュール②都市サービス施設の立地とサービス提供③交通サービスTPOに即した移動サービス第三部展開市民・企業企業・行政交通企業・行政調和したモデル都市政策目標貢献型の計画プロセス政策目標貢献型の計画プロセス第三部展開政策目標と戦略プログラムの実施問題と機会・生活パターン・交通サービス・都市サービス成果目標指標/水準参加出展:「交通システム計画」、太田勝敏著計画との乖離・背景シナリオ・政策シナリオ技術の進歩価値観の変化実現可能で、さらに効果的な政策提案へ第三部展開連続的な計画プロセス連続的な計画プロセス
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