平成17年度 研究成果報告会開催記録
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-1- 特別講演「研究所の役割と市民生活への展開」 原田 昇 研究企画委員長・東京大学大学院教授 こんにちは、研究企画委員長の原田でございます。 「研究所の役割と市民生活への展開」ということで、20分程度お話をします。役割と市民生活への展開に入る前に、豊田都市交通研究所の紹介をしようということで、6枚ほどパンフレットを用意してきました。先ほど太田所長から概略のご説明がありましたので、簡単にしたいと思います。 研究所は、「広義の都市交通の研究」、「交通モデル都市化の推進」、「世界への情報発信の貢献」という3つの柱でやってきています。これはホームページにも載っていますし、資料にも書いてあります。地方都市を中心とした都市交通の研究をしながら、実践的に、豊田市を交通モデル都市にするよう提案したものを実現し、皆さんの生活をよくしていくというところにぜひ貢献したい。そして、それらの成果を世界に情報発信していくということではないかと思います。 研究所の活動ですが、ITS情報センターの運営や事務所の移転、研究主席が伊豆原さんから安藤さんへ交替したということもあり、また、平成3年の設立から随分時間が経ったということもあって、研究活動全体を見直してみよう、研究所という限られた資源を有効に使っていこうということで、先ほど説明がありました4つにテーマを絞り込んだということです。交通のこと全体をカバーしてあれもやっている、これもやっているといいたい部分もあるのですが、何でもやるということではなく、重要なテーマ、特に豊田市で実現が可能で、貢献していける可能性があるものにテーマを絞り込んで、研究活動全体の見直を進めています。 そして、市民に開かれた研究所を目指そうということです。豊田市とトヨタ自動車が中心になって官民でつくった研究所ですが、研究の場でいろいろなことをやっていても、皆さんの理解はなかなか得られません。最終的に提案する交通の状況をこう変えてください、公共のサービスをこんなふうに利用しましょう、あるいは新しいものをやるために、お金が必要ならば集めましょうなどの議論をする際には、市民の皆さんの理解がないと進みません。やはり積極的に市民に開かれた研究所を持つべきだということで、市民の皆さんとの研究助成、共同研究、交通まちづくりサロン、先ほどお話のあった「歩く」というテーマのセミナー、今日のような研究報告会、年研究所の活動研究所の活動①ITS・・・ITS評価システムの構築など②公共交通・・・バスデータベースの作成など③交通安全・・・生活空間の安全性確保など④都市交通施策評価・・・都市交通力ランキング自主研究自自主主研研究究受託事業受受託事託事業業自主事業自自主主事事業業4つの基本テーマニュースレターの発行、市民研究助成、交通まちづくりサロン、研究発表会、年報の発行など豊田都市圏新渋滞対策調査、豊田・三好交通圏計画調査、交通安全対策調査など
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