高齢ドライバーの人間特性と運転行動を考慮した危険事象の推定
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とが示された.この「運転に対する消極性」とRDE,「運転に対する消極性」と月間走行距離という三者の関係性を考えると,「運転に対する消極性」とRDEを月間走行距離が仲介している可能性があると推測される.言い換えると,「運転に対する消極性」から運転を抑制 (運転制限) するため,走行距離が短くなる.それによってさまざまな交通環境に関与する機会が減り,RDEへの遭遇可能性も減少することからRDEが「少ない」状態となる,という一連の流れが考えられる.本モデルでは月間走行距離を機能と意識や態度の結果とみなしてRDEと同列に配置したが,この可能性を検討するためには走行距離と意識や態度との位置関係を再検討する必要があるだろう. 19

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