高齢ドライバーの人間特性と運転行動を考慮した危険事象の推定
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a. TMT Part Bに着目 クモデルを構築した.両モデルについて,統計的モデルの予測性の良さを評価する赤池情報量基準 (Akaike’s information criterion: AIC) を比較した.その結果,並列構造のAICは1,608,階層構造のAICは2,186であった.AICは数値が小さいほど予測性能がよいと言われているため,よりAICの低い並列構造を採用することとした. 採用した並列構造のモデルについて,RDEに直結する変数に着目してRDEの確率推論を行い,ある条件が付与された場合の事象の起こりやすさの違い,たとえば,認知機能成績が「高い」という条件を設定した場合に,RDEが「多い」になる確率と「少ない」になる確率を推論するというように,RDEの発生水準を推論し,比較した.図3-4は,a. TMT Part B,b. 対処行動アンケートの「道路環境からの情報獲得をしない」,c. DSQの「運転に対する消極性」に着目して確率推論を行った結果を示したものである. した場合 図 3-3 並列構造と階層構造の比較 図 3-4 並列構造における確率推論の一例 に着目した場合 15 に着目した場合 b. 対処行動アンケートc. DSQ (運転スタイル)

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