これからの「生活道路」空間マネジメントに関する研究
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※網掛けはそれぞれの価値のうち因子負荷量が高い因子(独立因子を除く) ※主因子法,バリマックス回転 38 歩行者が通りやすい,使いやすいこと 自転車(チャリンコ)が通りやすい,使いやすいこと 自動車(クルマ)が通りやすい,使いやすいこと 高齢者や障害のある方が通りやすい,使いやすいこと こどもが通りやすい,使いやすいこと 小型電気自動車やトラクターなどの速度の遅い車両が通りやすい,使いやすいこと 空間ににぎわいがあること 災害時に安心して利用できること 交通事故にあう危険性が低いこと 犯罪にあう危険性が低いこと 渋滞が少なく,移動時間が予想できること 魅力的な地域・目的地とつながっていること 固有値(寄与度) 寄与率 累積寄与率 Factor1 安全・安心重視因子 0.289 0.255 0.363 0.314 0.395 0.043 0.012 0.628 0.846 0.764 0.421 0.187 2.443 0.204 0.204 因子負荷量 Factor2 Factor3 Factor4 つながり・にぎわい重視因子 弱者重視因子 歩行者・自転車重視因子 0.421 0.305 0.177 0.733 0.702 0.197 0.114 0.273 0.203 0.219 0.125 0.052 0.535 0.901 0.322 0.240 0.247 0.120 0.093 0.175 0.171 0.164 0.135 0.069 1.566 0.13 0.334 1.453 0.121 0.455 独立 因子 0.416 0.005 0.704 0.290 0.279 0.917 0.702 0.465 0.208 0.328 0.573 0.383 0.192 0.161 0.171 0.129 0.107 0.167 0.526 0.189 0.071 0.115 0.465 0.758 1.269 0.106 0.561 と」は因子として集約化は行わないこととした.なお,以降の分析では,値の意味を表現するため,それぞれの因子について,表-3に網掛けで示す因子負荷量の高かった項目で代表するものとした.具体的には,因子1の場合,「災害時に安心して利用できること」「交通事故にあう危険性が低いこと」「犯罪にあう危険性が低いこと」で代表されるものとし,この3項目の平均得点(「とても重要=2点」〜「全く重要でない=-2点」)で評価する. 表 4-4に集約した道路の価値に対する意識の結果を示す.全般的に安全・安心>弱者≒歩行者・自転車>自動車>つながり・にぎわい>低速・小型自動車(トラクタ含む)の順に価値を重視していることがわかる.また,生活道路では,「弱者重視」の価値の高さが特徴的で,特に郊外でその傾向が顕著であることが確認できる. 表 4-3 道路の価値に対する意識の集約(因子分析・因子負荷行列)

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